趣深山です。 四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です 「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」(C)趣深山since2002 e-mail: shumiyama@gmail.com

雪に覆われた 雪山での ルートファインディング能力 (GPSを使う前に大事なこと)


雪に覆われた 雪山。

夏道が雪にすっぽり覆われる程の積雪量のときは、安全なルートを的確に見つけ出して進んでいく ルートファインディング能力が必要になります。

それは 赤テープなどを探し出す能力ではありません。

的確に、地形を読み、積雪、雪質をよみ、読図 磁石などを使い より安全なルートになるよう 常に ナビゲーションしていく能力です。

夏道は 冬道とは 同じになる場合もありますが まったく違う場合もでてきます。

また山域によっては冬期には 夏道が危険な場合もありますので 冬は 夏道など 全く使えない場合が当然といったことも雪山では常識です。

ですから雪山で GPSに頼りきって 地図どおりの 夏道を無理やり たどるのは ルートファインディングではなく 大変 危険なことのなのです。

GPSを使うにしても たまにほんの 参考程度にする程度にとどめ

あくまで 基本のナビゲーションとしては 安全なルートを的確に見つけ出して進んでいく ルートファインディング能力を高めることのほうが 大切です。

ルートファインディング能力は あせらず じっくり 自ら体得することでしか 身につきません。

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「ツアー標識もない、ほとんど人の踏み込まないような山域をツアーしようとするとき、最も問われるのが正しいルートを見つけてゆく能力の高さである。

これを磨くためには、一回でも多くのツアー経験を積むしかない。

だが ただ回数を重ねれば 優れたルートファインディング能力が身につくかというと、けっしてそうではない。

いつも誰か先導者の後について行動し、ツアー中一回も自分でコンパスも地図も出さず、なんとなく頂上に着き、いつの間にか下へ降りてくる人、あるいは、年数は重ねているが、つねにシュプールのあるようなポピュラーなルートばかり、出かけている人の場合は、実戦的なルート発見能力はけっして高くない。

 ルートファインディング能力を磨く最良の方法は、自分が先頭に立ち、パーティーを正しいルートに導かなければならないという責任感の下で、真剣に歩を進めることを出来る限り多く体験することである。」

北田啓郎 著 「テレマーク・スキーイング」 日本テレマークスキー協会編 山と溪谷社 1989年

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私の場合 GPSはトラックログ取得が第一目的としています。

各 山行記録ウェブページ下部にトラックログ取得GPS名を記入しています。
http://shumiyama.web.fc2.com/2015/20150111yahaz.html

また最近は アンドロイドスマホに地図ロイド 山旅ロガーを入れています。
ヤマメモ ヤマレコ投稿用にはこちらが向いています。

SIM無し スマホを登山用GPSとして活用
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=869

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雪上歩行の補助器具など使うには まず前提条件として
奥山に 分け入って ルートもわからず 右往左往することは大変危険なので
ルートファインディング能力 天候判断力 行動能力 登山技術など
雪山の総合能力を高めていく必要が まず前提。

そのうえでも  一日の中でも高度 日陰 斜面など どんどん変化していく 雪質は 一筋縄ではありません。

どんな雪質がでてきても それなりに 対応できるようにさらに 総合力 技量を磨いておかねばなりません。

どんな 補助具を使うかは その人のもっている 技量で 自ら判断し決めていくことです。

補助具を使ったからといってラッセル力が上がり いきなり 総合力が一気にアップするものでもありません。

総合力は 地道に コツコツと ステップ アップしていくことです。

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10年前の拙作ウェブページですが 以下のURL

http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/snowshoes.html

★最後に 何より注意したいのは 安易に 雪の奥山へ 簡単に入っていけることで 起きる問題です。

無雪期とは 格段に厳しい、気象条件など、よく考え、雪の奥山へ、入るときの 危険を 十分認識して、それなりの準備と 装備を整えて くれぐれも
安全登山に気をつけたいものです。

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2015-01-16 : よもやま話 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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