シンポジウム「どう まもる 三嶺・剣山系の森と水と土」

このような 平穏な溪谷を 取り戻す努力が 懸命に 続けられている。
『シカと日本の森林』築地書館の本 にあるように「四国山地のシカの増加の最大要因は山村(林業)の崩壊」(22ページ)とか。
みわたせば 山里では このところ 新しい墓と廃屋が やたら 増えて 目につく。
盆と正月にも、以前は帰省する県外ナンバー車など あふれかえるほど よく見かけたのに、 墓と廃屋がふえた分 このところ 盆正月でも 帰省車が めっきり減ってきたようにみえる。そして ひとけがなくなった 廃屋周辺などの 耕作放棄地や ひとけの全くない 山林など シカの闊歩する範囲は急激に増えていると感じる。
シカ問題の 背景的要因として 山里の諸問題の深刻さ についても もっと 深く考えなくてはいけないと 痛感した次第だ。
そして 野生動物といえども 常に人間との関わりで 生存し 人間に 左右され、人間の都合で コントロールされる 運命にあるのだろう。

シンポジウム「どう守る三嶺・剣山系の森と水と土」

『シカと日本の森林』 依光良三[編]築地書館 2011年2月
四六判並製 244頁 ISBN978-4-8067-1416-3
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