趣深山です。 四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です 「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」(C)趣深山since2002 e-mail: shumiyama@gmail.com

帰国報告会、10日後、まさか!

2008年1月13日

この日も山中では誰にも会わなかった。

また同じ三嶺からの周回コースは 
ありし日の Iさん が突然語りかけてくるようで
 Iさんを偲ぶ山行となった。

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人柄



2006年1月29日 剣山 三嶺 天狗塚 牛の背縦走途中 1732m標高点手前。

http://blogs.yahoo.co.jp/tow8848m/25084385.html

http://shumiyama.web.fc2.com/2006/20060129turugi_ushinose.html

初めて Iさんと出遭ったのは この付近 1732m東側を南に捲いていく縦走路であった。

偶然すれ違った この縦走路で 二、三言 言葉を交わしたのが最初だった。人の縁は何とも不思議なもので、奇しき縁で 何年か後、2006年1月29日 ご一緒して このコースを冬季縦走することになるとは そのときは 全く想像もつかなかった。

2006年1月の縦走。 Iさんは以前 単独でこの縦走コース挑戦し 惜しくも 白髪小屋で敗退したことがあっただけに、Iさんにとって かねてよりの念願の縦走コースであったようで、この時は かなり気合が入っていた。

http://blogs.yahoo.co.jp/tow8848m/14305029.html

Iさんは  見ノ越から 常にラッセルの先頭に立って 終始 我々を引っ張っていった。

それでいて 後半 足に故障がでたメンバーには付き添ってあげるほどの気遣い。気力 体力だけでなく 人間的な優しさという 人格の素晴らしさ が備わった 面も見せてくれた。

何人かでパーティーを組む場合 人の纏まりを組み上げるには 中心となる人物の 人望が他のメンバーから尊敬に値するほど得られているかが 大切なポイントである。

Iさんは 雪 岩 氷 沢 尾根 スキーなど様々な 形態の登山をオールラウンドにこなしながらも 私のような狭隘で偏屈な登山とも接点を持てるほどの 大きな器量をもっていた。

Iさんのように 幅広い 器量を持った 人格でないと 大勢のメンバーを纏めることはできない。

このとき  きままな単独行で 常に偏屈な 山行を行っている私のような者には 誰からも好感をもたれる Iさんの人柄は眩しく 素晴らしい人格の持ち主だなと思えて、 今更ながらに自分の不徳を恥た次第だった。

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楽しむ

楽(らく)をするということではなく たの(楽)しむということである。

「やまを楽しんでるか。 楽しいんだよ。」

長い周回山行 の途中、 Iさんは他のメンバーに よく楽しんでいるかと 声をかけられていた。

もとより 山は楽しまなくては 長く続きできるものではないが、常に余裕を持って 心から山を楽しむ。

実際 Iさんは山を楽しんでいた。

だが Iさんのように心から山を楽しむのは 誰でもできることではなく 実際は とても 難しいことなのだった。

Iさんのように  心にも 体力的にも 常に余裕を持って 自然に接しないと 山を楽しめる段階には とてもならない。

Iさんの境地に達するのは 並大抵のことではない。

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未明の桑平から  つづら折れのヘアピンカーブ道をクネクネと車を進行中に夜が明けていった。 同乗していたSさんと私に 今度 ヒマラヤ8000mへ行くことになったと ハンドルを握りながら 初めて話をされたときのIさんの生き生きした表情と話ぶりは いまも頭にこびりついて離れない。

「山というのは 常に夢を追い もとめていくんだね。是非 夢を実現して」と  とてもうらやましく思いながら 励ましのことばを そのとき送った。

実は 目標に向かって 進んでいく こうした気概などは 私にはもう既に完全に喪失してしまっていたので 夢を追い求めていく Iさんの ひたむきな気持ちに接して 自分で忘れていた チャレンジ精神を呼び起こされる気もして いたく感銘を受けた次第だったのだ。

http://shumiyama.web.fc2.com/2006/20060325yahaz.html




このとき 積雪期限定の とっておきシークレットポイントであるサガリハゲ北東台地と 膳棚北斜面を ご案内した。この素晴らしい積雪スロープは Iさんに とても喜んでもらえた。 

今となっては だし惜しむことなく 味わっていただいて 本当に 良かった。

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ガチガチの堅い急傾斜の雪面を アイゼン無しで キックステップ術だけ
で軽々とグイグイ登っていく。

Iさんと ご一緒した残雪期の山行で、並みのテクニックの持ち主でない、Iさんの その片鱗ぶりを垣間見た瞬間だった。

その後 Iさんの華麗なアイスクライミングは2007年2月25日 まじかに拝見することができた。

まさに「心 技 体」一体となった クライミング。
圧倒された。

http://shumiyama.web.fc2.com/2007/20070225yahaz.html



なかよしカタツムリ氏の アイスクライミング。

難しそうな 傾斜のところでも 無駄な力みが全く無く、軽々と リズミカルな テンポのまま 流れるように実にのびのびと リラックスした感じで登攀していく。
その上 難しいアイスクライミング・ダウンも着実に軽々とこなしていく堅実な動き。 正に アイスクライミングを知り尽くした、全く無駄のない、洗練された動きにしばし 唖然と見とれてしまった。

こんな 小さな氷瀑でのアイスクライミングでも、単に装備とか テクニックとか、体の運動能力だけの問題でなく、 気力 体力 、ルートの取り方 とか 氷の読みや 判断力、あへてやや大げさな言い方でいえば 経験とか知識 の蓄積、さらには真摯な山への取り組み方などなど、 要は 山を登る 総合的な力がそのまま このアイスクライミングに凝縮して出現しているなと強く感じ、とても 勉強になりました。有り難うございました。

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http://blogs.yahoo.co.jp/tow8848m/52950745.html

あまりに早く 逝ってしまったIさん。
好きな山を もっと登ってほしかった。
残念 無念。

本当にお世話になりました。有り難うございました。
心より ご冥福を お祈りいたします。

どうか安らかに お眠り下さい。 合掌。





帰国報告会、10日後、まさか!



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