趣深山です。 四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です 「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」(C)趣深山since2002 e-mail: shumiyama@gmail.com

山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー

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山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー

平成29年5月31日 富山県民会館で開かれたセミナーに参加した。

総務省北陸総合通信局、公立大学法人富山県立大学、北陸情報通信協議会 が主催。

登山者の捜索救難に活用できる 最新の無線技術についての きわめて有益なセミナーなので 全国から かけつけた 大勢の山岳関係者や電子電波関係の参加者で盛会となった。

6月1日は電波の日。

 増加する山岳遭難対策として 迅速確実な捜索救助活動に 無線電波の利活用ができない ものだろうか というのが このセミナーの趣旨で、以下 当日の講演内容の一部を整理抜粋してみた。

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■捜索には 正確な位置情報 把握伝達が大事

山岳遭難で一番 多いのが道迷い。要救助者は 自身では 現在地が分からず、SOS通報受ける側にも 正確な位置情報がつかめない。

昨今 山岳遭難での連絡通信手段として携帯からというの多いが 道迷いはもちろんだが それ以外で 連絡通報するにも 正確な位置情報が分からず 救助要請しても 正確な位置が伝達把握できず、全く手がかりない、あてのない、捜索に途方もない労力と貴重な時間が費やされる。

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■山岳遭難統計外の多数の行方不明者

正式な山岳遭難統計の統計外であるが 老人徘徊などの行方不明者があり、多くは数日内に発見されていくのであるが 最後まで 発見できなず、 手掛かりも 全く つかめない 行方不明者が 毎年 多数あり、数字として はっきりしたことは よくわからないが、おそらくは 多分 山林など山間地に迷いこんだりして 多くの人が 行方不明になっているのではないかと推測される。

これは 山岳遭難統計に あらわれない 山岳遭難統計外の行方不明者で、山岳遭難行方不明者数の 何倍もあるのでは と推定される。

■登山計画、登山届

登山者が 的確な登山計画、登山届をしていて 計画どおり慎重な行動中にであっても やはり思いかけずに遭難に陥ることもある。

 遭難者に意識があったり 同行者がいて それなりの通信手段、連絡、伝言などが可能なら 行方不明は防げるし、捜索のエリアを限定することができ、捜索救助は迅速にできる。

だが実際には 登山届通りの登山ができず 途中変更したりして 計画外の行動とか 道迷いなどで 思わぬところで 遭難するケースが多々 有り、登山届だけでは 遭難対策としては 十分ではない。

■入山・下山者チェックシステム

登山道 登山者入口 登山口 途中分岐や 山小屋などの 要所、要所のチェックポイントで、 スマホ フェリカ ICカード などのワイヤレス機能を使い 登山者の通過をチェック確認するするシステムがある。

きめられたコースで間違いなく通過してくればくれればいいが 計画変更 道迷いなどでは、子機自体でGPS位置情報を獲得できないので 登山届の機能拡張して補完するまでの限定的なことしか 期待できない。

道迷いで 道を外れたりした場合などにも対応できる 子機自体で GPS位置情報をふくめた 電波を使った送受信システムが 欲しい。

■ヘリでの捜索救難には ピンポイント正確な位置情報がほしい。

2017年3月 9人全員死亡の まことに残念な防災ヘリの墜落事故があった。

が 昔と違い 昨今では やはり捜索・救助活動でのヘリコプターの活用は絶対必要だ。

 海外と違い 日本国内では 森林地帯でのヘリ探索救難活動が多く 木々に覆われた森林地帯での ヘリで上空からの捜索活動は とても難しく 困難度が高い。

もしかりに ピンポイントで遭難者の正確な位置情報が 把握伝達できていれば 上空から救難地点への ヘリの安全な飛行経路が確保できて 要救助者のピックアップや 行方不明者の捜索救難活動が もっと的確に 安全・確実・迅速に行える。

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「当てのない捜索は 東京ドームで10円玉を探すに等しい」

『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』
金 邦夫 著 2015年5月21日初版 東京新聞

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■現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されている


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いま使われている 機器
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いま
山岳遭難で 使われている電波関連機器 問題点 課題。

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■通信手段としてよく使われる携帯・スマホ

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圏内エリア

要救助者が携帯・スマホの通話可能の圏内エリアから救助要請した場合、携帯・スマホのGPS位置情報も有効。

もし 遭難者が行き倒れになっても 携帯スマホの圏内エリア内 だと微弱ながら かろうじて位置情報がえられる場合がある。

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圏外エリア

奥深い山岳地帯では 電波の届かない携帯電話の不感の通話圏外のエリアとなる場合が多く 位置情報なども 伝達できない。

やはり日本国内の山岳地帯では多くが 携帯通信エリアの圏外で、スマホアプリを使った遭難対策ソフトは圏外では十分には機能しない。

普通の携帯スマホの圏外エリアで 山岳行動中 不意に 雪崩・滑落転落などで 突然 意識を失い 連絡するすべもなく 遭難する場合、 まったく行方不明となってしまい、やがて携帯スマホの電池切れとなり、行方がつかめない。

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山岳地帯でも通信エリアが拡大すれば 多くの問題は すぐに解決できるが 現状では 携帯電話の山岳地帯での通信エリア拡大は すぐには期待できない。

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■イリジウム衛星携帯電話

イリジウム衛星携帯電話を持参していれば圏外エリアは大幅に減るが 高いランニングコストに加え 深いゴルジュの谷間は イリジウム衛星携帯でも 厳しいかも?

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■雪崩ビーコンは457kHz

雪崩遭難捜索に使う雪崩ビーコンは457kHzの電波。

従来から雪山の雪崩対策で 使われていて、万国共通の周波数として ひろく普及している。

上空とか かなり 離れたところだと 他の雪崩ビーコンを拾ってしまう可能性があるが、最終的に数十メートル以内に 接近してきて 最終ピンポイントで探索する際には 457kHzビーコンは とても有効。

欠点は、やや高価で、すこし重く、電池持続はせいぜい一週間しかもたないことだ。

冬 荒天が 一週間以上も 続き ようやく 一週間ぶりの好天で いざ 探索に向かっても 遭難者の装着しているビーコンは すでに電池切れ。

持参していても、行動中でも 肝心なとき電源が入ってなかったり、休憩中、就寝中とかに 突然雪崩に襲われたりする場合もある。

また 雪崩ビーコンは IDでの識別がないので 同時には 3人ぐらいまでしか対応できない。

3人以上が同時に雪崩に襲われる場合には すべての発信元に 迅速な探索対応ができない。

大きな雪崩で 複数探索するには すばやい探索で 順次に探索し発信を止めていく 面倒な作業が必要。

2017年3月には 一度に8人死亡の雪崩遭難。

登山者のビーコン装着率を調査してみると、
頻繁に雪崩が発生し 雪崩遭難事故もよくおこる 駒ヶ岳千畳敷カールでさえ、登山者の約半数が ビーコン持参せずという 深刻な 非装着の現状。

さきの2017年GW大型連休で多発した雪崩遭難事故。

なかでも ビーコン装着なしの 行方不明者の捜索には 多大の労力時間がかかった。

いま開発中の「150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システム」のなかには 457kHzの発信機能や 150MHzの送受信機能を使い 指定したID番号のみ発信できる ビーコン発信機能を付加することが可能で、ID番号指定の457kHzビーコン機能が発信できるとのことで、今後の機器の進化に期待が高まる。

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■冬期剱岳登山者用として貸し出している「ヤマタン」は 53MHz微弱電波。

微弱電波では 把握できないことが多い。

微弱電波では 当てのない捜索を広範囲から探索するのは とても厳しい。

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■ヒトココ ヤマモリ

もともと徘徊老人探索用だが 親機・子機とも 小型、電池持続は良好。

950MHz帯の特小・微弱電波なので、山岳地帯での電波伝搬性能は150MHzに比べ 大幅に劣る。

子機・親機共に GPS機能が付属していないので 正確な位置を伝達できず あくまで限定補助的な 電波方角探索だけの機能しか期待できず、電波反射などで惑わされることも 多々ある。

胸ポケットなどにいれて地面に倒れて人体が子機の上に覆いかぶさった場合、人体は水分が大きいので減衰度合が大きく 感度は大幅に低下する。

樹林帯 岩場 での 電波反射もかなりあり 探索を難しくする。

雪洞のなかに 子機を置いておくと 埋没した雪洞に戻ってきたときに 雪洞の位置を 探索するときには便利。

もっとも、雪山で 457kHz雪崩ビーコンの代用になるものではなく、雪崩遭難対策用には 必ず 「雪崩ビーコン使用」を メーカーは推奨している。

上空から探索する民間ヘリを活用した「ヘリココ」があるが 通報体制に課題。

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■920MHzを利用する「TREK TRACK」

「TREK TRACK」は920MHzで 150MHzに比べると 伝搬性能が劣り 出力に制限あり、補完する中継局の運用にも課題あるが、2016年秋実証実験開始、2017年度内実運用予定とか聞いている。

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■PLB (パーソナルロケータービーコン)

PLB(個人用捜索救助用ビーコン)
(Personal Locater Beacon)

国際的な衛星支援捜索救助システム
コスパスサーサットシステムで個人が使う遭難信号発信機。

日本国内の山岳遭難でも 使えたらいいが、現在 日本では海上遭難用。

イニシャルコストやランニングコストが 必要。

コスパスサーサットシステムは国際的には
EPIRB(Emergency Position Indicating Radio Beacon)
ELT(Emergency Locator Transmitter)
PLB(Personnel Locator Beacon)
など 普及している。

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■goTenna Beartooth 海外

海外では テキストメッセージ交換機能あり SOS発信機能あり

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■CHASER

429MHzの特小。残念ながら、もう いまでは販売されていない 過去の機器となってしまった。

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■遭難者の正確な位置情報把握 一番 期待の150MHz帯。

パーティー全員 同時に雪崩に遭遇するとか 滑落する とか

 最悪の突然の遭難の場合でも 遭難者の正確な位置情報が把握できれば いいのだが。。。

現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されているなかでも 、150MHzは 使う周波数帯が 山岳地帯では理想的なので、きわめて有効なシステムとして 使われるのではと 一番 期待が高まっている。

雪であろうと 多少の水深でも 御嶽噴火のような火山灰など でも電波飛距離 回析 など 150MHz帯は有利で、伝搬特性から 登山者位置通報システムの本命となりうる 一番の優位性を 秘めているのも150MHz帯だ。

コンクリート壁50cm 透過
水没10mでも検知が可能
御嶽山噴火のような火山灰に覆われた場合などでも10cm程度は十分透過
積雪下10mでも検知可能

この150MHz帯の周波数帯が関係する皆様の ご尽力で 2016年総務省省令改正で登山者用に使用できるようになった。



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■150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム

既に動物追跡用とか猟犬探索用では実用化できているのが、2016年8月総務省令改正で 登山者用にも使えるようになった。(関係者のご尽力に感謝)

今回の 山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー で

 150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システムは

山岳地帯では電波伝播性能が特に秀でている150MHz帯の周波数帯を使う。

この周波数帯は 山岳地帯でもっとも有効に活躍できる システムとして正確な位置情報を伝達し捜索救難用に機能するものと確信。

システムは 2014年度モデル 2016年度モデルをへて 実証実験での成果をふまえ 確実に進化してきて、
端末はインストールされるソフトにより、SOS発信機にもなり、また、探知機にもなる。さらに、中継機能を有する。

さらに将来の発展への期待が 高まっている。

今後 さらに 457kHzの雪崩ビーコン機能も付加でき、150MHzの送受信機能を使い指定ID番号のみビーコン発信とか、

LoRa方式で通信エリア拡大して 出力100mwから500mwへ 増強、

より一層 小型軽量化がはかられる などなど、機能強化の発展余地が大きい。

いま 登山者位置検知システムは 端末の小型軽量化や リーズナブルな価格の商品化モデルや、基地局の 実運用に向けた 最終準備段階という 実用化の一歩手前まできたと感じた。

一刻もはやい 実用化を 期待する次第だ。



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■150MHzの周波数帯

富山県立大学では永年にわたり より高性能な登山者位置検知システムを研究開発され 条件 厳しい山岳地帯においても 安定して電波の伝搬性能に優れている周波数帯として 150MHzの周波数帯を選定。




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■登山者位置検知システムの利用モデル評価

平成28年 山岳地帯で実証試験で有効性を確認。

■【登山者位置検知システムの利用モデル評価報告書】
総務省北陸総合通信局報告書(座長 富山県立大学 岡田名誉教授)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000477847.pdf

(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477848.pdf

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■【150MHz帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討会報告書】

http://www.soumu.go.jp/main_content/000350877.pdf

(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf

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平成27年(2015年)2月27日に高松で開催された「山の防災システムセミナー」 
このセミナーで 登山者位置検知システムについて ご登壇された 富山県立大学 岡田教授。(現在は名誉教授)

http://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/dd5b3ff8e3ce3b9effb32e17cdda0aaf

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山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー




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2017-06-05 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム

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150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム

手がかりのない行方不明の山岳遭難者探索には 多大な労力を消耗する。

電波を使った登山者位置検知システムが 活用できれば 迅速に探索救助活動が可能で、要救助者の探索救出にかかる労力は大幅に減少する。

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■150MHzの周波数帯

現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されている。

電波を使った装置として 従来から雪崩捜索に使う雪崩ビーコンは457kHzの微弱電波。

 富山県警が 冬期剱岳登山者用として貸し出している「ヤマタン」は 53MHz微弱電波で 位置特定が難しい。

やはり微弱電波では探索性能に難がある。

このため 富山県立大学では より高性能な登山者位置検知システムを永年にわたり研究開発されてきた。

いろいろ実験を重ね、検討した結果、 条件厳しい山岳地帯においても 安定して電波の伝搬性能に優れている周波数帯として 150MHzの周波数帯を選定。


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■平成27年 登山者等の位置検知システム調査検討報告書 ( 総務省北陸総合通信局 )
平成27年には 150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討の報告書
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf

150MHzの周波数帯を使えると 飛躍的に高い性能が期待できる。

だが、150MHz帯の電波は、すでに狩猟用の猟犬追跡システムとして活用されている。登山者位置検知システムにも使えないだろうか。

■省令改正

期待は高まり、関係する皆様の ご尽力で 総務省の省令改正が平成28年に行われ 狩猟用の猟犬追跡システムとして活用されている150MHz帯の電波を 登山者にも拡大して使用できるようになった。

こうして高性能な登山者位置検知システムは 実際に運用できる条件が整ってきた。

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■登山者位置検知システムの利用モデル評価

平成28年には 登山者位置検知システムとして更に改良を加え、富山県立山を中心とした携帯電話が通じない山岳地帯で実証試験を行い有効性を確認。

150MHz帯という 有効な周波数帯が確保されて 極めて信頼性の高いシステムができつつある。

まもなく実用化の段階であり リーズナブルで手に入りやすい価格帯の端末がひろく一般に普及し 受けとめる受信側の親機などが、的確に配置されるなど 充実すれば システムとしてスムーズな運用ができるか どうかに かかってくる。

登山者位置検知システムとしては一番 いい条件の周波数帯だけに 将来的に とても期待できるシステムだ。

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■総務省北陸総合通信局

【登山者位置検知システムの利用モデル評価報告書】

富山県立大学岡田名誉教授が座長を努め、かねてから実証実験中だった 登山者位置検知システムの実証実験報告書。
登山者位置検知システムの利用モデル評価 報告書

http://www.soumu.go.jp/main_content/000477847.pdf

登山者位置検知システムの利用モデル評価 報告書(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477848.pdf

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【150MHz帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討会報告書】

報告書及び報告書概要版 ( 総務省北陸総合通信局 )

■150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討報告書
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350877.pdf

■150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討報告書(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf

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平成27年(2015年)2月27日に高松で開催された「山の防災システムセミナー」 
このセミナーで 登山者位置検知システムについて ご登壇された 富山県立大学 岡田教授。(現在は名誉教授)

http://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/dd5b3ff8e3ce3b9effb32e17cdda0aaf

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山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー

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【講演会】

「山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー開催」


http://www.hokurikutelecom.jp/20170531_sangakukyujo_ictseminar.html

近年の登山ブームで登山愛好者が増えています。しかしながら、山岳地帯では携帯電話が必ずしも利用できません。事故発生時に登山者と容易に連絡ができず、携帯電話の電波を使った位置情報も利用できないことが課題となっています。

 総務省では平成28年8月に省令を改正し、150MHz帯の電波を使用した動物検知システムの用途を人に拡大、これを受けて北陸総合通信局は、登山者位置検知システムの有効性を評価するため、富山県立山を中心とした携帯電話が通じない山岳地帯で実証試験を行いました。 

 本セミナーでは、近年の山岳遭難事故の現状を紹介し、登山者位置検知システムの実証実験の結果、開発したシステムの概要、小型軽量化などの課題と改善点、今後の展望を報告します。


日 時  平成29年5月31日(水) 13:30~16:00

場 所  富山県民会館 4F 401号室  富山市新総曲輪4-18

主催:総務省北陸総合通信局、公立大学法人富山県立大学、北陸情報通信協議会 

協賛:情報通信月間推進協議会

(PDF形式約910KB)
http://www.hokurikutelecom.jp/event/20170531/20170531_sangakukyujo_ictseminar_goannai.pdf

参加申込みは、以下のURLの申し込みフォームを使って 5月30日(火)まで。
http://www.hokurikutelecom.jp/20170531_sangakukyujo_ictseminar.html

総務省北陸総合通信局 無線通信部 企画調整課
TEL (076)233-4470 FAX(076)233-4489
freq-hokuriku <アットマーク> soumu.go.jp

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2017-05-26 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」

「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」

雪崩遭難者の救助にさいして 位置特定には 457kHzの雪崩ビーコンなどがあるが、遭難者 捜索者が 雪崩ビーコン不携帯の場合、捜索救助には多大な労力時間がかかる。

現在 広く普及している携帯・スマホ等を活用して雪崩等によって遭難者が雪の中に埋もれた状況においても早期に位置特定を可能とする捜索システムはできないものだろうか。

総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)
平成28年6月「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」(座長:北海道大学大学院 情報科学研究科 教授 大鐘 武雄(おおがね たけお))
では

遭難者が携行している携帯・スマホ等の電波を利用して 携帯・スマホ等が雪の中に埋もれた状況において、位置の特定につなげる方法等を検討。




遭難者が雪に埋もれている状態を想定し、雪の中にある携帯・スマホがGPS衛星からの信号をどの程度受信できるか、基地局との通信に使用する電波がどの程度減衰するか等の技術的試験を実施。携帯電話用の係留気球無線中継局を使用した公開実証試験を行った。







平成28年12月19日(月曜日) 10時40分から14時30分
説明会:羊蹄山ろく消防組合消防庁舎(北海道虻田郡倶知安町北3条東4丁目1番地3)
実演会:グラン・ヒラフ スキー場 (北海道虻田郡倶知安町字山田204)


マネキン人形に着せたスキーウェアの内側ポケットにスマートフォンを入れ、深さ約4mの雪に埋め、上空約70mに上げた係留気球無線中継局を使用して位置を特定できるかどうか検証。

その結果、専用のアプリケーションソフトを搭載したタブレット端末にマネキン人形の位置を地図上に表示することができ、スマートフォンとの通信も可能だった。

携帯電話やスマートフォンが雪の中に埋もれた状況において、積雪等がGPS衛星電波の受信及び携帯電話基地局との通信に及ぼす影響等について、技術的な検証を行い、雪に埋もれた携帯電話やスマートフォンと通信が可能な深さは、雪の含水率(雪質)が高くなるほど、入射角が大きくなるほど、周波数が低くなるほど、短くなる等の結果が得られた。









ドローン
さらに、迅速に遭難者の位置を特定するため、無線中継装置を搭載したドローンの活用も。


【総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)】

「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」
http://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/R/20170330r.html

携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討結果 概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000476809.pdf
2017-05-25 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「TREK TRACK」



https://youtu.be/W8JbvghtSRU

多発する山岳遭難。

救助要請しても 所在地がはっきりしないとか、全く手がかりない行方不明の遭難者を捜索するには 大変な労力や時間を要する。

遭難者の 正確な位置情報が大事だ。

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「当てのない捜索は 東京ドームで10円玉を探すに等しい」

『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』
金 邦夫 著 2015年5月21日初版 東京新聞

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雪崩遭難には雪崩ビーコンが古くからあるが
最近では 現在地を特定できる 電子機器などが いくつも開発・実用化されている。

「TREK TRACK」は2016年秋実証実験開始、2017年度内実運用予定だ。


■LoRaWAN 920MHzを利用

日本では免許不要のサブギガ帯域である920MHzの特性を活かし、伝搬距離が長く、最大 10km 程度の長距離通信が可能なLoRaWANを利用。送受信できる親機を山中に適宜配置。

IDナンバーを割りあてた子機が 一分間隔で 時間・緯度・経度・標高を取得したものを 専用WEBサイトやスマホアプリに反映して表示 だれでも閲覧可能状態とする。

5センチ四方のボディーに15センチのアンテナをつけた子機の電池は一回の充電で一週間もつ。

現段階では 親機は15~20万円程度 子機は 1万円程度


■Web

http://trektrack.jp/


株式会社博報堂アイ・スタジオ
http://www.i-studio.co.jp/
2017-05-24 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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機内Wi-FiサービスでFlightradar24を楽しむ




https://youtu.be/nUU5yaGJGyY

2017年5月14日 羽田→高松 JL485

機内Wi-FiサービスでFlightradar24を楽しむ JL485 羽田→高松 2017年5月14日。


航空機 機上では携帯電話は使用禁止だし、もとより 海上 山間部を飛ぶ 飛行機では 地上の携帯電話網は安定的に つかえない。

衛星通信を利用する 米国gogo社の衛星接続サービスを利用した、機内インターネット接続 機内Wi-Fiサービス。

2017年2月から8月の間 国内線の便でも 期間限定で無料で使える。

この絶好の機会を 利用して 普段地上で使っている Flightradar24を 飛んでいる機内で作動させて 楽しんでみた。

リアルタイムで 飛行状況がわかる Flightradar24。


空港 離陸後 すぐ 最初の雲のレーヤーに入り 抜けても 窓からは 雲ばかりの雲海。

座ったのは窓際でない 席であったが Wi-Fi接続すると 地図上で飛行状況を確認したり グーグルアース3D景色 をみたり 行きかう 他の航空機の動き 同じ方向に向かう 様々な機種の動きなど 予想以上に面白い実況を 十分 楽しむことができた。

機内アナウンスや 小さい機上情報ディスプレイで表示される飛行経路とは比較にならない 細かな情報をえて 到着地の空港のウェザーMETARなどもチェックしつつ あっというまに 着陸手前になってしまった。

雲中でも 暗視ゴーグルをつけたような感覚で しっっかり視界が開けつつ 窓の景色を楽しめる。

フライトシュミレーターでなく 実機なので 臨場感が 迫力満点。

リアルタイムにATCが聴けたら もっと面白くなるのだが 北米のサイトなどでATCをしっかり 流しているのがあるのだが 日本のLIVE ATCなど 限定的だし、機内への持込み無線機は使用不可だ。

いくつかの便の機上でFlightradar24使用したが 何人かのキャビンアテンダントの方から Flightradar24についての 質問を受けたりした。たぶん まだ機内で 使っている人は少ないのだろう。

ただし Wi-Fiは 電子機器の使用制限があるので 離陸5分後から 着陸5分前の使用に限定。音声通話は不可で、コンテンツフィルタリングなどの制限などもある。

【結論】

地上で Flightradar24をつかうのと

搭乗している機上で リアルタイムに Flightradar24をつかうのでは
迫力ある 臨場感が全然違い楽しみが倍加する。

確かに 面白い。

https://www.gogoair.com/jp/


http://www.gogoair.com/




2017-05-16 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『山と溪谷 2016年2月号』「勝手に検証!アマチュア無線は山で使えるか」

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『山と溪谷 2016年2月号』

「勝手に検証!アマチュア無線は山で使えるか」

という 題目で 4ページにわたり 登山でのアマチュア無線についての記事がでていた。

かつては重要装備とされた無線機。
携帯電話の普及とともに活躍の場は狭まったが、あらためて山での可能性を検証したなかで、 GPS機能を利用する APRSをメインに使って 現在位置を 家族と 共有する例が紹介されていた。


「サンカクテント」さんのサイトに 取材を受けた件が でています。

http://sankaku.me/?p=1092

http://sankaku.me/?p=328

アマチュア無線については 音声交信だけでなく いろいろな使い方が なされて活用されてきて 音声だけでなく いろいろな可能性は拡がっている。
2016-01-27 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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登山中に 山中の現在位置を リアルタイムに表示する

登山中に 山中の現在位置を リアルタイムに表示する。

以下の通りの方法で 現在位置を WEBサイト上で 表示していますので、

山中でも 携帯または アマ無線の 電波が届くところでは
以下のURLで shumiyamaの山中の現在地を確認することができます。


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■ヤマメモ  (shumiyama) 携帯電話の電波使用

http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/

http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/userinfo.php?uid=42886

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■APRS (アマチュア無線使用 )

APRS(Automatic Packet Reporting System)
趣深山 コールサイン 「 JJ5MDM 」

位置情報は 以下URLで 閲覧できます。

JJ5MDM

http://ja.aprs.fi/

http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=3600&tail=3600

趣深山 コールサイン 「 JJ5MDM 」

使用機器 YAESU FT2D

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2015年8月1日 の APRS JJ5MDM 軌跡
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2015年7月4日 APRS 三嶺~天狗塚の縦走

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2015年7月4日 APRS 三嶺~天狗塚の縦走

2015年7月4日 APRS(Automatic Packet Reporting System)

2015年7月4日 APRS 三嶺~天狗塚の縦走

小さいハンディー機(YAESU FT2D) からAPRS 結構 遠いところまで 電波が届いていたようです。

JJ5MDM-7
2015年7月4日 APRS(Automatic Packet Reporting System)
http://ja.aprs.fi/

あとで調べると お世話になった APRSのアマ局のうち 遠いところでは

岡山県新見市 136㎞
兵庫県宍粟市 159㎞
兵庫県姫路市 129㎞
広島県廿日市市 165㎞
高知県須崎市 80㎞

などで、皆様 大変 お世話になりまして ありがとうございました。

2015年7月4日の天候は あいにくの梅雨空で 一日中 雨天。

小さいハンディー機は 濡れないよう ザックカバーで覆われたままのザックに 厳重に収納したままで運用しました。

が それでも かなり遠方まで 届き あらためて 山岳地帯での144MHzの電波伝搬性能に 感心しました。



リアルタイムに山中から位置情報など発信できるものに ヤマレコのヤマメモがあります。

2015年7月4日 ヤマレコのヤマメモも 登山中 ずっと立ち上げていて 携帯電話の通じるところでは メモを送ってみましたが、この山域では 携帯電話は つながるところより つながらないところが殆どで、 仮に うまく つながっても 電波が不安定で すぐ切れたり しました。

 いやしの温泉の登山口付近と 山稜の 特定の何カ所かを除けば ほとんど 携帯は圏外で、 ヤマメモは 登山中には 山稜から メモを 送信できませんでした。



それにくらべ APRSは 標高1650m以上はでは ほぼ ずっと 遠くに電波が届くような 感じです。

APRSの各種設定 使い方 山岳移動運用で より電池の持ちをよくした 省力的 効率的な運用方法など これからいろいろ 工夫して みようと 思いますが、APRS まだ使いはじめで よくわからないことばかり。

取り急ぎ APRS 使ってみての感想は APRS山岳地帯で とても 有効な 使い方ができそうです。

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2015-07-06 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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APRS

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APRS (Automatic Packet Reporting System)

2015年3月14日の「道迷い」シンポジウム で 山岳遭難対策にも有効と 話題にあがった APRS (Automatic Packet Reporting System)。

以前から 興味深いと 思っていたので 今般 早速やってみることにした。

まず アマ無線の無線従事者資格やアマ無線局開局申請など 手続き的に いろいろな段階があって 一つ 一つ こなしていくと  それなりに時間を要したが ようやく 開局までの手続きが 完了し APRSを使える 段階になった。

APRS(Automatic Packet Reporting System)は アマチュア無線の位置情報通報システムで 携帯電話の電波が届かないような地域でも運用できて 、リアルタイムに 位置情報を送信できる。

しかし APRSは 多くのアマ無線家、先輩方の皆様の ご尽力・ご支援のもとで 維持運営されている位置情報システムなので、あくまで アマ無線のマナーやルールを 遵守し 他に 迷惑をかけない運用を 心がけることが求められている。

2015年3月14日の道迷いシンポジュウムでは 鈴鹿山系において 中継局の設置などもあり きわめて有効に 遭難対策に 機能しているとのことだったが、四国の 山岳地でも どれだけ使えるかどうか?

アマ無線のマナーを きちんと守って いつも通う 四国の山域で APRSを使ってみることにした。

趣深山 コールサイン 「 JJ5MDM 」

使用機器は 八重洲 FT2D

位置情報は 以下URLで 閲覧できます。

http://ja.aprs.fi/

http://ja.aprs.fi/#!lat=34.06670&lng=134.56670
2015-06-26 : gps : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「登山者等の位置検知システム」について研究されている富山県立大学の岡田教授の講演

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「登山者等の位置検知システム」について研究されている富山県立大学の岡田教授の講演。

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■ 携帯電話
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昨今 多発する山岳遭難のなかで 遭難者(要救助者)から 「SOS通報」する通信手段で一番多く使われているのは 携帯電話。

いまどきの 携帯電話にはGPS機能も付属しているのだが、 携帯電話の通話に使われている 電波の周波数帯(800MHz--2.1GHz)は 山岳地帯では伝搬性能が悪く 遠くまで つたわりにくい周波数なので 山岳地帯では携帯電話での通話は「圏外」表示が多くなる。

山岳地帯で 遭難者が携帯電話を通じてSOS発信しようとしても 限られた場所でしか 通話できない。

たとえ 運良く つながった携帯電話も 途切れ途切れで 不安定になりやすく、要救助者(遭難者)の携帯電話からの「 SOS 」通話も不安定で位置も特定できず せっかくのGPS機能も活かせないまま、実際の 遭難者の捜索には レスキュー関係者に 多大の労力と困難をしいることに つながってきている。

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■ ヤマタン
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剱岳など 険しい山岳地帯が ひかえている富山県では 以前から 山岳遭難対策から「ヤマタン」という小電力電波を利用した探知システムを 雪山登山者などに貸与するなどして山岳遭難にそなえている。
ただし、ヤマタンは 50MHz帯 の微弱電波で、遭難者からの送信を探知しても 送信位置の正確な特定が難しくて、なかなか位置情報として絞り込めない。

このため  2012-2013年の小窓尾根遭難者捜索のさいも、電波はとらえても遭難者の絞り込んだ探索はできないヤマタンの限界に直面した。

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■ 電波で 登山者位置の把握
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道迷い遭難防止や スピーディーな救助 のうえからも 正確な位置情報を いちはやく 遭難登山者や 救助する側に知らせ 遭難者の探索をもっと的確に ピンポイントで絞り込むビーコンの導入が 望まれている。

近年、GPS機器がコインの大きさ ぐらいに超小型化、高精度化して ピンポイント位置情報 自体は いとも簡単にえられるようになってきた。

が、問題は 携帯では「圏外」となる山岳地帯でも 安定的に 双方向可能な通信手段をどう確保するか。そのための通信機器と、その周波数帯は?

圏外の山岳地帯でも 何キロも 安定的に 伝搬する 山岳地帯に向いた周波数帯の確保が システムのポイントになるが、国内の各種制約など、いろいろ難しい課題が多くて、通信手段として理想的な位置通報の通信端末が、なかなか登場しにくかった。

457kHzの雪崩ビーコンは普及しているが 微弱電波なので 近くまで行かないと反応しないので やはり 雪崩対策専用だ。

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黄色が今回紹介する「登山者等の位置検知システム」

こうしたなかで 富山県立大学の岡田教授は 登山者の位置検知システムの研究開発を 長年にわたり 精力的に行ってきた。 

基礎実験をつみかさねて、研究開発して、試作機をつくり、実際に、山岳地などで、試験をくりかえして、改良に、改良を つみかさねてこられた。

そして 昨年2014年12月4日には 石川県医王山周辺で 公開実証実験を行い、完成された探知機器の性能と実力を 公開で実証された。

今回のシステムについて 富山県立大学の岡田教授が 2015年2月 わざわざ四国の地に足を運んでいただいて ご講演された。

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以下 富山県立大学の岡田教授 講演での 私的メモ

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(1) 「 150MHz 」の周波数帯を使う
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 山岳地帯での伝搬性能 良好の 周波数帯として 150MHzの周波数帯を採用。

北陸などの積雪の多いところでも 天候などの 影響を受けにくく かりに3m位 雪中に埋没しても しっかり 探査できる周波数帯として、いろいろ試してみて 150MHzが一番 よかった。

150MHzは 多少山などに 遮蔽されても 障害物を 回折して伝わる 性能があり 山岳地では 伝搬性能がとても良い。


端末の出力にもよるが
 
(高出力にすれば 伝搬距離のびるが、電池消耗が激しくなり、大容量の電池が必要になり、携帯性落ちる)


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岡田様の 基礎研究によれば
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コンクリート壁50cm 透過
水没10mでも検知が可能
降灰の厚さが50cm
積雪下10m検知可能
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など 150MHzは とてもいい伝搬性をもっている。

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(2) 登山者端末は120グラム
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GPSを内蔵した 120グラムの端末は 個別IDを持っており 救助要請のSOSボタンを押せば 直ちに現在位置を個別IDとともに捜索端末や基地局に送信。

捜索側が受信完了したとの確認を 遭難者側にフィードバックして 送信完了し 、「確かに捜索側が受信した」との確認の意味で 遭難した登山者端末に「捜索側受信完了済の赤ランプ」(状態通知LED)を点灯。

「捜索側受信完了済の赤ランプ」(状態通知LED) があれば いわば安心ランプとなって、 遭難者がイライラと 送信が届いたどうかが 不安で 再度 再再度 再三再四 繰り返し ボタンを押す必要はなくなる。

これは 遭難者に 安心感を与える すぐれものの システムだ。


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(3) 捜索側端末
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捜索側端末も携帯便利なように 登山者端末並みのコンパクトさで タブレット接続で位置表示も可能。
捜索側端末では、遭難者の端末を遠隔リモート操作もできる。


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(4) 中継リレー可能
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山岳地帯では 中継リレー可能で たとえば山小屋などで次々に 遠方まで届くシステムだ。


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(5) ヘリコプターから探索
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ヘリコプターは 基本6km以上だが 富山空港の 上空に あがっただけで 直ちに へりは 12位km先までの遭難者からの電波を 受信可能となるほどの良好な電波伝搬、受信性能だ。

遭難者発信の 電波は ヘリが雲中にいても 受信可能。

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(6) 山中では つねにスタンバイモードで 電池消費は抑制
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運用の 基本は山中では つねにスタンバイモードにしておくことで、電力消費は抑えられ、電池の継続時間は長く、電波占有は効率的になり 混信も避けられる。

そして いざというときに遭難者が 手動で SOSをいれる 手動モード。

もしくは 捜索側から 遠隔操作で遭難者の電源を本格的にいれて、GPS位置情報、端末ID など送信させることができる リモートモード。

さらに GPS取得後 要救助者が 谷底 クレバスなどに転落した場合にたいしても、GPS衛星電波取得できない想定で 登山者の端末自体で電波発信させて 位置を探索できるモードもある。

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(7) 登山者が意識不明の場合 リモートで操作
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遭難しても 登山者に意識があって 自らの意思で手動操作して 要救助の要請を出す場合は問題ない。

が、もし 登山者が不意の墜落や転落 雪崩にまきこまれたり などで 自ら 手動操作もできない状態に陥った時。

低体温症や外傷などで、意識がなくなったりして 端末を手動では操作できない事態になってた場合。

その場合でも対処できるよう リモートで操作できる探索モードもそなえている。

捜索側端末から 遭難者端末を遠隔操作させて GPSデータなどを取得 以降 探索される側のモードにして 探索をしやすくする。

要救助者の意識が「ある」「なし」 とは関係なく 捜索側端末から 遭難者端末を遠隔操作することが可能である。
これが 従来 ややもすれば 長期間 大変な労力を要していた 行方不明者などの捜索が容易になり 早期発見・救出につながるだろう。



北陸総合通信局「登山者等の位置検知システム」の実証試験を公開
平成26年12月4日(木)医王山スポーツセンター
http://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/press/2014/pre141125.html


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(8) 電池消耗を抑える
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 法令上 特定小電力無線局として1Wの出力まで許容されているであるが、

高出力にし、電池の持続性から電池容量を大きくして 電池の持ちをよくしようとすれば 嵩張って 重くなり、 携帯性が落ちる。

出力を上げれば 伝搬距離は延びるが 電池消耗が激しくなるが、 出力を落とせば、省電池などメリットはあるが 伝搬距離は落ちる。

出力、電池消耗、伝搬距離、電池容量、電池持続時間、携帯性の バランス上 ちょうどよい 最適な選択があって、むやみやたらに 高出力 大容量重量電池ばかりが 良いわけではない。

電池消耗を抑え、軽快な携帯性をもって 捜索に必要な 探索範囲に届けばいいのである。


実証実験で使われた端末は バランスよくまとめられた 良好なスペックだ。


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(9) 電波法令上の課題
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機器自体の完成度は高いのだが、最後に実用化にむけてクリアーしなければいけない最終の課題として、電波帯域の電波法令上の 課題が残っている。(総務省管轄の法令)

利用しようとする150MHz周波数帯は、すでに動物探査システムで使われている帯域。

規制緩和で 2012年省令改正で 動物検知通報システム特定小電力無線局は 出力が 10mWから1Wまでアップして 使いやすくなったが、動物探査システムは、雪崩ビーコンのように常時発信モードでつかわれていて、電波が常に混雑しやすい。

しかも 常時発信だけに 電池消耗が激しく、動物につける首輪は大きく、重い。

さらに探知するアンテナは扱いにくく、探索効率がとても悪い。

動物探査システムの効率化も、この際、早急に、はからなくてはいけない。

動物探査システムも 連続的に送信する ビーコン方式を GPS測位と送信制御を組み合わせた 軽量で 探索に効率的な機器にして、小さな首輪で、より効率的な情報が たくさんえられるシステムにすれば、限られた電波を有効利用できる。


 注 [必要なときだけ 送信するように すれば 10倍の電池持続になる] 


貴重な 150MHzの帯域の電波 の有効利用には まずチャンネルの帯域をナロー化し 必要なときだけ 発信するモードにしていかなくては、容量的に とても足りないのだ。


 注 [ナロー化 すれば 50倍の容量になる] 

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(10) ナロー化 時間的に整理
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電波の帯域をナロー化して 使えるチャンネル数を増やし 時間的に電波使用時間を整理して 必要なときだけ瞬時に電波を発信するようにして 限られた周波数帯の有効利用を図らなくては 登山者捜索と 動物探査ともに うまく 運用できない。



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(11) 山小屋に探索や中継基地
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 さらに有効な捜索が行えるように 探知できる基地として 山小屋などの救助ネットワークをしっかり整えておくことが重要だ。

捜索側の 地上設備を整えることも大事であるが、さいわい 富山県側の山小屋はもちろん 、長野県側の山小屋のみなさんも 登山者等の位置検知システムの導入に きわめて協力的である。


山小屋に基地を設置すれば 劔岳 周辺 すべてカバーできる


見守り ネットワークが 構築されていることが大切だ。

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(12) 規格統一 端末の普及 
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457kHzの雪崩ビーコンが規格統一され普及したように、登山者等の位置検知システムの普及にも 、「規格統一」が絶対必要だ。

商品化する メーカーが 一定の規格を統一して 捜索側にも みな共通できるようにして 登山者端末の普及をはからなくてはならない。

規格統一すれば 普及に弾みがつく。

そのうえに、さらに 製品化される各メーカー端末の価格設定は 低廉な普及しやすい価格帯 にしてもらいたいものだ。




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(13) 登山者の意識
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普及するには 登山者自身が どんな場合でも 自助努力の姿勢をしっかり持ってもらった上で、

すべて人に頼らず セルフレスキューをしっかりできるようになって

安易に 人に頼らない 自助の 意識をさらに高めていく必要がある。

そして やはり レスキューを要請するばあい があるかもしれないと

登山者位置検知システムを 携行し 万が一に備える。




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(14) 誤操作
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アメリカのコスパスサーサット衛星利用の SPOTなども誤操作によるSOSが かなり多いらしい。

人間のうっかりミスによる 誤操作。

オオカミ少年のようにならないよう 誤操作対策も必要で、万が一の 誤操作にたいしての 「要救助の取消」をどうするかなどなど。

まだ課題はあるが 救助ボタンに 頑丈なカバーをつけ 簡単に押せないようにし 一度押しても さらに もう一段の再確認のボタン押しも必要になるかも?

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(15) あとは 電波法令上など 残された諸問題などが クリアーできれば
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いずれにしても 実証実験で証明された通り システム自体 おおむね 完成。

あとは 最後に電波法令上など 諸問題などが クリアーできれば もう実用化 商品化段階にきている段階だ。

早急に 「登山者等の位置検知システム」の運用が開始されて、遭難者の救助が、より迅速に より的確な捜索が行われ、遭難者の救命に大いに役に立つことを期待したい。


以上 (1)~(15) が 講演メモ


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講演を聞いて ここで 改めて 基本的なことを 思いおこす。

リスクホメオスタシス
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「雪山での行動に関するリスクホメオスタシスの例として考えられるのは例えば、エアバッグを装着することにより、より高リスクな単独行動を行うようになる。あるいは、ヘルメットを被るようになって滑走速度が以前より速くなる。雪崩教育を受け雪崩に対する対策に自信が生じて、雪崩斜面にどんどん入っていくようになる、などが考えられる。」

『山岳雪崩大全』雪氷災害調査チーム編 2015 山と溪谷社
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あへて 悪い たとえで恐縮だが 酒酔い止めの特効薬や胃薬を服用しながら 大酒を飲み 薬で酔を抑えて 更に深酒する ようなことがあっては ならない。

登山の基本原則にたち戻って 姿勢を正すべきで、あくまで 登山者の基本姿勢として 登山者は自然にたいして つねに 謙虚な気持ちをもち 登山技術を磨き、装備をととのえ、体調を完全にして、天候を適確に判断し ナビゲーションの読図力・地形判断力を高めしながら 道迷いのないように慎重な行動に徹し、実力に見合った 背伸びのない 余裕を持った 安全登山を行うよう 常に心がけたいものだ。

登山者位置SOSシステム完成の暁には 万が一に備えて 端末を携帯するのこと自体は 大変 ありがたいことだが 安易にSOSが出せるからといって、 登山者は 「安全登山の基本原則」を ゆめゆめ忘れないようにしたいものだ。

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当日の講演資料など 四国総合通信局のサイトに公開されています。

四国総合通信局は、2015年2月27日に高松市(e-とぴあ・かがわ
BBスクエア)において、「山の防災システムセミナー」を開催。

http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/koho/teleporter/20150227.html

【講演資料】 岡田(おかだ)教授
登山者等の位置検知システムの開発に関する調査検討状況について
≪登山者の見守り及び遭難者の救助支援≫(PDF 3.7MB)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000346054.pdf

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趣深山fc2

趣深山です(四国 高松)男性