『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著

『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著 熊谷玲美訳 株式会社インターシフト 2022年4月20日第1刷
■超小型軽量の電子機器が でてきたことによって 移動する動物が どこをどう通って 地球上の超長距離を 迷うことなく ピンポイントで 動いているのか わかってきている。
本書には 電子追跡機器を使ってみてわかってきた 驚異的な移動距離が紹介されている。
北極と南極を行き来する キョクアジサシは 273日で9万キロ飛行。
ワタリアホウドリは 33日間で1万5000キロ飛行。別の一羽は27日間で1万427キロ飛行。中には1日で936キロも飛行していた。
鳥に限らず さらには 昆虫 アリ ガ クジラ ウミガメ 蛇 クジラ 魚、 大きな動物から 小さな 生き物まで、地球上の陸・海・空を 驚くような 超長距離を短時間で かれらは迷うことなく ピンポイントを目指して 的確に移動している。
しかし 動物が どのような 能力をどのように使って センサーを働かして 自ら ナビゲーションして 移動しているかの詳細は まだ 多くは謎で いまだ解明されていない。
■総じて言えることは 動物は 人間よりも はるかに優れた様々な感覚を持っていて 嗅覚 研ぎ澄ませれた聴力 視覚 更には 磁気を感じるセンサーを活用している のかもしれない。
本書を読むと 長距離移動の謎は まだまだ さらに深まる ばかりになる。
本書には 謎ときの 最近の研究例が 数多く記述されているほかに 並外れた ナビゲーション技術を保持する 世界各地の先住民のナビ能力についても紹介されている。
■ところで 例年6月に発表される警察庁山岳遭難統計。これによると令和3年の遭難者は 3,075人で うち最も多いのは「道迷い」で41.5%を占めているという。
人間には 五感があり、場合によっては 第六感も働かすこともでき、さらにはGPSなど発達した電子機器の恩恵を受けているはずなのに、何故か 現代人は 多くの「道迷い遭難」を惹き起こすことになっているか?
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「周囲をよく観察し、自分がどこにいて どの方向に進んでいるのかを(無意識であっても)たえず把握するという古くからの習慣を、私たち都市住民のほとんどは あっさり捨ててしまっている。」
「衛星ナビゲーションシステムには実用的なメリットが数多くあるものの、それを採用することはウェイファインディング・スキルの低下につながる。もっと一般的にいえば、「土地を理解する力が弱まる」ということだ。」
「面倒な負担から解放してくれたように思える電子機器のせいで、私たちは力を失っただけでなく、自然界から遠ざかってしまったのである。」
「気がついていないかもしれないが 、私たちは急速にナビゲーション音痴になりつつあるのだ。」
『動物たちのナビゲーションの謎を解く なぜ迷わずに道を見つけられるのか』デイビット・バリー著 熊谷玲美訳 株式会社インターシフト 2022年4月20日第1刷
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現代人が捨てさってしまった ナビ能力を 今でも しっかり 保持している 先住民のナビ技術については 以下の本に書かれている。
『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院

「 「道に迷う」という表現は 道がたくさんあるからこそ使える表現であって、野生の空間には、そもそも道がない。 」『野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認識の科学へ』野中健一編 2004年10月1日初版 古今書院
■この本には 人間でも 優れた ナビゲーション能力を保持している 世界各地の 先住民のナビ技術について詳しく解説されている。
極北で活躍するイヌイット、カラハリ砂漠で活躍する先住民、太平洋を的確に移動するミクロネシアの先住民の航海術。
彼らは 長年 自然から多くのことを学び、研ぎ澄まされた感覚を磨き上げつつ保持していて、現代人には とてつもなく厳しい 気象条件のもとであっても 砂漠 大海原 大氷原などを 的確にナビゲーションして 移動している。
■現代人が忘れてしまったであろう 自然から得られるはずの多くの感覚。
先住民が 人間の本来持っているはずのセンサーをいかに的確に使って 移動しているのかは 本当に驚きだ。
■「道迷い」しがちな 現代の登山者は とかく コンパスの使い方や読図力の不足を やたら指摘したりするものだ。
だが 「現代人」と「先住民」との根本的な違いが はたして 何であるのか とても気になるところだ。
間違いなく 「先住民」は「現代人」に比べて 自然から より多くのことを 素直に学び より多くのことを 知っていて、人間の本来 持っているはずの センサーの能力 自ら磨き上げている。
それらを使えば 的確にナビゲーションできるのだろう。
昆虫 鳥 魚 各種の生き物が 移動にさいして はたして どのような 能力を使って的確に移動しているのか?
謎は さらに深まるかもしれないが これらの本からは 我々が失ってしまっているものについての 多くの 貴重なヒントを 与えてくれる ような 気がした。
2022-06-23 :
gps :
IBUKI GPS端末 約2ヶ月あまり 経過

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2021年夏 開催されたTJAR2020でも IBUKI GPS端末
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2021年夏 開催されたTJAR2020では 選手の現在位置をリアルタイムで把握するのにIBUKI GPS端末が使われていました。
IBUKI GPS端末を使えば 山中でのトレランや登山者などの現在位置をリアルタイムで スマホ・パソコン上で表示できます。
TJARのレースは 残念ながら 台風の影響で 途中で中止となってしまいましたが 全選手の動きが 悪天候のなかでも しっかりと把握され レースの安全の面でも十分機能しているのを パソコン画面で みることができました。
トレランでは よく使われている IBUKI GPS端末を 登山者の私が よく通う山域で 試行的に あれこれ 使ってみて 約2ヶ月あまりが経過しましたので とりあへずの 中間報告をいたします。
■TJAR2020 トランスジャパンアルプスレース
https://ibuki.run/ev/8962205799348746639/map#tracked=2
http://www.tjar.jp/index.html
■IBUKI お知らせ TJARでの採用決定・協賛参加について
https://ibuki.run/g/8960902124485476397/e/8962205799349182766/
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IBUKI GPS端末 シンプルな小さな電子機器
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【IBUKI GPS端末】
IBUKI GPS端末は シンプルな小さな電子機器。
IBUKI GPS端末では 測定した位置情報を携帯電話回線を使ってリアルタイムでIBUKI サーバーへと自動送信。
位置情報を地図にリアルタイムで表示して URLを知っている方が閲覧もできますし、一般公開もできます。
IBUKI GPS端末は USBで充電さえすればON OFF スイッチはなくあとは スマホ操作でログインWEBページのなかで「活動ログLIVE配信開始」とすれば あとは自動的に3分毎にGPS位置情報をドコモ回線を使ってIBUKIサーバに送信し続けてくれます。
止めるのも スマホで ログインWEBページで操作。
電池連続作動持続時間は40-50時間で、途中でモバイルバッテリーで充電すれば さらに使い続けることができます。
【仕様】(京セラ製)
横86ミリ 縦51ミリ 厚16ミリ 重量78グラム
リチウム電池 1500mAh タイプCのUSB端子で充電
連続作動時間40-50時間
対応衛星 GPS、GLONASS、みちびき
対応ビーコン iBeacon
アンテナ 内蔵
防水防塵 IPX5/IPX8・IPX5
耐衝撃 MIL-STD-810G Method 516.7
通信方式 LTE Cat.1(LTE-M)
対応Band B1 B8 B19 B26
SIM nano SIM

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IBUKI GPS端末 約2ヶ月あまり 経過
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IBUKI GPS端末で 活動ログLIVE配信を
試行的に使ってみて約2ヶ月あまり 経過しました。
IBUKI GPS端末で 活動ログLIVE配信の検証と実験を重ねてみて。。。
【複数アプリ同時作動時 熱暴走】
スマホで WEB画面 操作ですが スマホ側で 複数のアプリを動かし続けていると 熱暴走して バグることが 何度もあり
APRS用、山旅ロガー用、ヤマレコYAMAP用、のスマホなど複数スマホを 持参。アプリ間の相性も試してみましたが
やはり 原則 複数のアプリの同時作動は できるだけ やめておいて IBUKI GPS端末操作は 他のアプリ動作が ない状態で行っています。
それでも 3分毎のIBUKI GPS端末のログがところどころ飛んだりしていて なかなか うまくいかないところがあり、これは 原因不明です。
【IBUKI GPS端末 保持の仕方】
IBUKI GPS端末を ザックのどの 位置につけたらということもあり試してみましたが 今は ザックの天蓋のなかで保持しています。
GPS端末 機器自体の性能は まずまずなの でしょうが 活動ログLIVE配信で ログが飛んでいるが GPS端末ファームウエアの問題なのか 地上局への送信の方の問題なのかどうか よくわかりません。
どの送信バンドが 山域では どれだけ有効なのかも よくわかりません。


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登山者現在位置をリアルタイムで表示
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山岳地で活動する登山者の現在位置を リアルタイムで スマホ パソコンから閲覧でき把握できるのは山岳遭難対策上 とても有効な方策です。
もし万がいつ 転滑落などで 遭難した場合、意識があれば 連絡手段を使って 救助要請を行う事ができますが、
急病とか、転滑落、雪崩などで 同行者 もろとも 意識を失い 救助要請ができない場合などは 山行中 自動的にリアルタイムで発信しつづける 装置は 山岳遭難対策のきわめて 有効な手段になります。


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アマ無線APRSと IBUKI GPS の現在地表示
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私がよく通う山域での アマ無線APRSは アマ無線愛好家の諸先輩の方々の 地上側中継局の運用などの おかげで 山稜などでも 極めて良好に常に 安定して しっかり有効に 使える状態となっています。
毎回アマチュア無線の位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり 深く感謝です。
いつもの山域では良好でも 山域が変わると APRSのリアルタイム表示が すべて うまくいくかどうか すこし心配もありますが アマ無線のAPRSでのリアルタイム表示は とても 有効に使える 強い味方です。
山中での 現在地を リアルタイムにグーグル・マップ地図上で表示できる APRSにくらべると
IBUKI GPS 活動ログLIVE配信は ログが飛んでいるところが ところどころ 見受けられます。
今後 もうすこし使いこなして 検証と実験を重ねて行こうと思います。


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2021-08-23 :
gps :
IBUKI GPS 端末

IBUKI GPS 端末
トレールランニング大会などで 走る選手の位置をリアルタイムに 把握するために 使われているIBUKI GPS 端末。
簡単に LIVE配信できて 現在位置をリアルタイムに3分毎に 自動的に位置表示できる。
端末費用・年間維持費も 低廉で リーズナブル。
IBUKI GPS 端末は トレールランニングだけでなく 一般登山者でも 万が一の遭難対策として使えそうだ。
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IBUKI
https://ibuki.run/
【活動ログLIVE配信】
測定した位置情報を携帯電話回線を使ってリアルタイムで
IBUKI サーバーへと自動送信。
位置情報を地図にリアルタイムで表示
【仕様】
横86ミリ 縦51ミリ 厚16ミリ 重量78グラム
リチウム電池 1500mAh タイプCのUSB端子で充電
連続作動時間40-50時間
対応衛星 GPS、GLONASS、みちびき
防水防塵 IPX5/IPX8・IPX5
通信方式 LTE Cat.1(LTE-M)
対応Band B1 B8 B19 B26
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【アマ無線APRS】JJ5MDM
登山者の 現在地を リアルタイムで把握表示できることは一番強力な山岳遭難対策だ。
私の場合 すでに リアルタイムに登山位置を表示するのに アマ無線APRSを使用していて いつも通う 山域では ほぼ 完全に うまく作動していて、大きな成果を上げている。
が、異なる山域では 場合によっては うまく いかないところもあるかもしれないので、リアルタイム表示できる システムを 複数並行して 持つことは大変 有効なことだ。
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IBUKI GPS 端末 色々と 試行錯誤しながら これから使ってみることにします。
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2021-07-02 :
gps :
登山者位置検知システム 「ヤマシストネットワークシステム」
登山者位置検知システム 「ヤマシストネットワークシステム」
2021年連休中、全国で多発した山岳遭難。
位置情報が備わった携帯電話からの 救助要請なら 場所が比較的特定できやすいが 位置情報の乏しい行方不明者などの捜索救助活動は 大変 難しい。
山岳遭難対策として登山届などがあるものの 山岳地では 携帯電波圏外 や不感地帯が多いうえに、登山者が 道迷いや転滑落などで登山道からはずれたりした場合もあって 実際の捜索救難が難航することも多い。
携帯不感地帯であっても 遭難者の正確な場所を うまく捕捉、検出する システムが あれば 登山者の捜索救難対策の 切り札になると 以前から いろいろと 研究開発が すすめられてきた。
北アルプス剱岳などの高山地帯で 山岳の多い富山県。
富山県立大学では遭難対策として長年 登山者位置検知システムの開発を行ってきた。
富山県立大学の石坂教授が中心になって 進めている「登山者位置検知システムの社会実装にむけた登山者位置情報共有ネットワーク構築に関する研究開発」は総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)にも採択されているが、
Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme
このたび 研究開発が進み 実用化への「登山者位置検知システム」を 地上側の検知局など ふくめた「ヤマシストネットワークシステム」としての 登山者位置検知システムの 発表が行われた。
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公立大学法人富山県立大学 News Release
富山県立大学(工学部電気電子工学科 石坂圭吾教授)は これまで登山者位置検知システムの社会的実装を目指し、登山者位置情報共有ネットワークの開発をおこなってきました。
本システムは携帯電話が通じないような山岳地帯においても登山者の位置情報を送受信し、検知局が設置された山小屋に登山者の位置情報を転送することを目的としています。
これまでに実施した実証実験などから、本システムが登山者の位置検知に有用であることをしめすことができました。そして、これまでの実証実験の結果に基づき社会実装可能な市販モデルを開発しましたので、ご案内します。
https://www.pu-toyama.ac.jp/news/news_outline/2021/05/13/10805/
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【モデル発表会】 令和3年5月19日 富山県民会館
【概要】
これまで立山・室堂周辺の携帯電話不感エリアにおいて、新たに開発された登山者位置検知システムに採用する登山者位置情報共有ネットワーク構築を目指して、実環境での実証実験を実施してきました。
実証実験の結果、山小屋等に検知局端末を設置し、ネットワークを構成し、ネットワーク内を移動する登山者端末を携帯した登山者からの緊急信号を受信することができました。
また その位置情報を Wi-Fiが整備されている山小屋までできることについても検証できました。
そこで、登山者位置検知システムの市販モデルを製作し、市販モデルを用いた検知局ネットワークを立山・剱岳登山道に整備し、社会実装可能であることを確認するための長期実運用試験を行う予定です。
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2021年連休中、全国で多発した山岳遭難。
位置情報が備わった携帯電話からの 救助要請なら 場所が比較的特定できやすいが 位置情報の乏しい行方不明者などの捜索救助活動は 大変 難しい。
山岳遭難対策として登山届などがあるものの 山岳地では 携帯電波圏外 や不感地帯が多いうえに、登山者が 道迷いや転滑落などで登山道からはずれたりした場合もあって 実際の捜索救難が難航することも多い。
携帯不感地帯であっても 遭難者の正確な場所を うまく捕捉、検出する システムが あれば 登山者の捜索救難対策の 切り札になると 以前から いろいろと 研究開発が すすめられてきた。
北アルプス剱岳などの高山地帯で 山岳の多い富山県。
富山県立大学では遭難対策として長年 登山者位置検知システムの開発を行ってきた。
富山県立大学の石坂教授が中心になって 進めている「登山者位置検知システムの社会実装にむけた登山者位置情報共有ネットワーク構築に関する研究開発」は総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)にも採択されているが、
Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme
このたび 研究開発が進み 実用化への「登山者位置検知システム」を 地上側の検知局など ふくめた「ヤマシストネットワークシステム」としての 登山者位置検知システムの 発表が行われた。
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公立大学法人富山県立大学 News Release
富山県立大学(工学部電気電子工学科 石坂圭吾教授)は これまで登山者位置検知システムの社会的実装を目指し、登山者位置情報共有ネットワークの開発をおこなってきました。
本システムは携帯電話が通じないような山岳地帯においても登山者の位置情報を送受信し、検知局が設置された山小屋に登山者の位置情報を転送することを目的としています。
これまでに実施した実証実験などから、本システムが登山者の位置検知に有用であることをしめすことができました。そして、これまでの実証実験の結果に基づき社会実装可能な市販モデルを開発しましたので、ご案内します。
https://www.pu-toyama.ac.jp/news/news_outline/2021/05/13/10805/
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【モデル発表会】 令和3年5月19日 富山県民会館
【概要】
これまで立山・室堂周辺の携帯電話不感エリアにおいて、新たに開発された登山者位置検知システムに採用する登山者位置情報共有ネットワーク構築を目指して、実環境での実証実験を実施してきました。
実証実験の結果、山小屋等に検知局端末を設置し、ネットワークを構成し、ネットワーク内を移動する登山者端末を携帯した登山者からの緊急信号を受信することができました。
また その位置情報を Wi-Fiが整備されている山小屋までできることについても検証できました。
そこで、登山者位置検知システムの市販モデルを製作し、市販モデルを用いた検知局ネットワークを立山・剱岳登山道に整備し、社会実装可能であることを確認するための長期実運用試験を行う予定です。
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2021-05-20 :
gps :
「剣山登山道ナビシステム」徳島県スマホアプリ用平成30年3月26日から運用開始
「剣山登山道ナビシステム」徳島県スマホアプリ用平成30年3月26日から運用開始

徳島県は山岳遭難対策で 剣山周辺スマホアプリ「剣山登山道ナビシステム」を運用開始。(2018年3月26日より) by (株)ファルコン
【前提 要注意】
スマホGPSを有効にした状態で
山中では 通信状態が圏外となる場合があるので すべての機能が常時使えるとは限らないので 要注意。
地図など 事前 ダウンロードを推奨。

■アプリをダウンロード
■地図上 現在地 登山道を表示
■「コンパス」と連動 登山届提出
■天気予報 登山マナー
■緊急 SOSなど発信できる
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/5013768/
■問い合わせ
徳島県西部総合県民局 西部総合県民局保健福祉環境部<美馬> 環境担当
電話番号:0883-53-2060
FAX番号:0883-53-2082
メールアドレス:seibu_hfk_mm@pref.tokushima.jp

徳島県は山岳遭難対策で 剣山周辺スマホアプリ「剣山登山道ナビシステム」を運用開始。(2018年3月26日より) by (株)ファルコン
【前提 要注意】
スマホGPSを有効にした状態で
山中では 通信状態が圏外となる場合があるので すべての機能が常時使えるとは限らないので 要注意。
地図など 事前 ダウンロードを推奨。

■アプリをダウンロード
■地図上 現在地 登山道を表示
■「コンパス」と連動 登山届提出
■天気予報 登山マナー
■緊急 SOSなど発信できる
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/5013768/
■問い合わせ
徳島県西部総合県民局 西部総合県民局保健福祉環境部<美馬> 環境担当
電話番号:0883-53-2060
FAX番号:0883-53-2082
メールアドレス:seibu_hfk_mm@pref.tokushima.jp
富士山御殿場口で押し寄せる登山者を把握。IoTを活用した実証実験。

御殿場口で押し寄せる富士登山者を把握。IoTを活用した実証実験
夏期大勢の登山者でにぎわう富士山。
富士山の御殿場口では
押し寄せる富士登山者を把握しようとして
IoTを活用した実証実験が行われている。
御殿場口登下山道ならびに御殿場口のハイキングコースに、
通過した人数をカウントできるIoTセンサーを合計で5か所設置。
IoTセンサーは定期的に通信を行い、通過した人数をウェブ上で確認。
「富士山登山状況見える化プロジェクト」
http://fuji.kddi.com/ (2017年9月10日まで期間限定)

LoRaを使って小さな出力、低い電力消費をめざしている。

KDDIのプレスリリース
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/08/10/2630.html
瑞牆山 TREK TRACK
瑞牆山 TREK TRACK
登山者の位置情報検知システムはいろいろなものが開発・試作・運用されているが
瑞牆山で 広告会社博報堂の子会社 株式会社博報堂アイ・スタジオがLoRa 920MHz帯の小電力出力での位置情報システムを2017年8月18日から予約開始。
運用開始といっても とりあへず瑞牆山だけの 一山で Webから予約、郵送で受け取り、ポストへ返却という 無料運用実験。本来一日990円のものを、まずは、無料で底辺を広めていって、次に展開しようとしている。
まずは この動き、990円という値段など、リーズナブルかどうか?この先 どうなることかなどに注目。
TREK TRACK
http://trektrack.jp/
博報堂アイ・スタジオ
http://www.i-studio.co.jp/
「登山者位置検知システム」では 電波の伝播性能がきわめて重要だ。
山中でも伝搬性能の きわめて優秀な150MHz帯の理想的な電波周波数を使うシステムは 現在、富山県立大学や 総務省北陸総合通信局などが 運用実験中。
将来的に「登山者位置検知システム」の本命となるものは やはり伝播性能のよい150MHz帯。
ですが、これについては 下記のように 2017年8月10日付の新聞記事の通りで、あと少しで 実際に運用できる段階まで来ています。


2017年8月10日朝日新聞切り抜き
登山者の位置情報検知システムはいろいろなものが開発・試作・運用されているが
瑞牆山で 広告会社博報堂の子会社 株式会社博報堂アイ・スタジオがLoRa 920MHz帯の小電力出力での位置情報システムを2017年8月18日から予約開始。
運用開始といっても とりあへず瑞牆山だけの 一山で Webから予約、郵送で受け取り、ポストへ返却という 無料運用実験。本来一日990円のものを、まずは、無料で底辺を広めていって、次に展開しようとしている。
まずは この動き、990円という値段など、リーズナブルかどうか?この先 どうなることかなどに注目。
TREK TRACK
http://trektrack.jp/
博報堂アイ・スタジオ
http://www.i-studio.co.jp/
「登山者位置検知システム」では 電波の伝播性能がきわめて重要だ。
山中でも伝搬性能の きわめて優秀な150MHz帯の理想的な電波周波数を使うシステムは 現在、富山県立大学や 総務省北陸総合通信局などが 運用実験中。
将来的に「登山者位置検知システム」の本命となるものは やはり伝播性能のよい150MHz帯。
ですが、これについては 下記のように 2017年8月10日付の新聞記事の通りで、あと少しで 実際に運用できる段階まで来ています。


2017年8月10日朝日新聞切り抜き
山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー

山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー
平成29年5月31日 富山県民会館で開かれたセミナーに参加した。
総務省北陸総合通信局、公立大学法人富山県立大学、北陸情報通信協議会 が主催。
登山者の捜索救難に活用できる 最新の無線技術についての きわめて有益なセミナーなので 全国から かけつけた 大勢の山岳関係者や電子電波関係の参加者で盛会となった。
6月1日は電波の日。
増加する山岳遭難対策として 迅速確実な捜索救助活動に 無線電波の利活用ができない ものだろうか というのが このセミナーの趣旨で、以下 当日の講演内容の一部を整理抜粋してみた。
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■捜索には 正確な位置情報 把握伝達が大事
山岳遭難で一番 多いのが道迷い。要救助者は 自身では 現在地が分からず、SOS通報受ける側にも 正確な位置情報がつかめない。
昨今 山岳遭難での連絡通信手段として携帯からというの多いが 道迷いはもちろんだが それ以外で 連絡通報するにも 正確な位置情報が分からず 救助要請しても 正確な位置が伝達把握できず、全く手がかりない、あてのない、捜索に途方もない労力と貴重な時間が費やされる。
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■山岳遭難統計外の多数の行方不明者
正式な山岳遭難統計の統計外であるが 老人徘徊などの行方不明者があり、多くは数日内に発見されていくのであるが 最後まで 発見できなず、 手掛かりも 全く つかめない 行方不明者が 毎年 多数あり、数字として はっきりしたことは よくわからないが、おそらくは 多分 山林など山間地に迷いこんだりして 多くの人が 行方不明になっているのではないかと推測される。
これは 山岳遭難統計に あらわれない 山岳遭難統計外の行方不明者で、山岳遭難行方不明者数の 何倍もあるのでは と推定される。
■登山計画、登山届
登山者が 的確な登山計画、登山届をしていて 計画どおり慎重な行動中にであっても やはり思いかけずに遭難に陥ることもある。
遭難者に意識があったり 同行者がいて それなりの通信手段、連絡、伝言などが可能なら 行方不明は防げるし、捜索のエリアを限定することができ、捜索救助は迅速にできる。
だが実際には 登山届通りの登山ができず 途中変更したりして 計画外の行動とか 道迷いなどで 思わぬところで 遭難するケースが多々 有り、登山届だけでは 遭難対策としては 十分ではない。
■入山・下山者チェックシステム
登山道 登山者入口 登山口 途中分岐や 山小屋などの 要所、要所のチェックポイントで、 スマホ フェリカ ICカード などのワイヤレス機能を使い 登山者の通過をチェック確認するするシステムがある。
きめられたコースで間違いなく通過してくればくれればいいが 計画変更 道迷いなどでは、子機自体でGPS位置情報を獲得できないので 登山届の機能拡張して補完するまでの限定的なことしか 期待できない。
道迷いで 道を外れたりした場合などにも対応できる 子機自体で GPS位置情報をふくめた 電波を使った送受信システムが 欲しい。
■ヘリでの捜索救難には ピンポイント正確な位置情報がほしい。
2017年3月 9人全員死亡の まことに残念な防災ヘリの墜落事故があった。
が 昔と違い 昨今では やはり捜索・救助活動でのヘリコプターの活用は絶対必要だ。
海外と違い 日本国内では 森林地帯でのヘリ探索救難活動が多く 木々に覆われた森林地帯での ヘリで上空からの捜索活動は とても難しく 困難度が高い。
もしかりに ピンポイントで遭難者の正確な位置情報が 把握伝達できていれば 上空から救難地点への ヘリの安全な飛行経路が確保できて 要救助者のピックアップや 行方不明者の捜索救難活動が もっと的確に 安全・確実・迅速に行える。
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「当てのない捜索は 東京ドームで10円玉を探すに等しい」
『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』
金 邦夫 著 2015年5月21日初版 東京新聞
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■現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されている
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いま使われている 機器
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いま
山岳遭難で 使われている電波関連機器 問題点 課題。
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■通信手段としてよく使われる携帯・スマホ
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圏内エリア
要救助者が携帯・スマホの通話可能の圏内エリアから救助要請した場合、携帯・スマホのGPS位置情報も有効。
もし 遭難者が行き倒れになっても 携帯スマホの圏内エリア内 だと微弱ながら かろうじて位置情報がえられる場合がある。
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圏外エリア
奥深い山岳地帯では 電波の届かない携帯電話の不感の通話圏外のエリアとなる場合が多く 位置情報なども 伝達できない。
やはり日本国内の山岳地帯では多くが 携帯通信エリアの圏外で、スマホアプリを使った遭難対策ソフトは圏外では十分には機能しない。
普通の携帯スマホの圏外エリアで 山岳行動中 不意に 雪崩・滑落転落などで 突然 意識を失い 連絡するすべもなく 遭難する場合、 まったく行方不明となってしまい、やがて携帯スマホの電池切れとなり、行方がつかめない。
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山岳地帯でも通信エリアが拡大すれば 多くの問題は すぐに解決できるが 現状では 携帯電話の山岳地帯での通信エリア拡大は すぐには期待できない。
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■イリジウム衛星携帯電話
イリジウム衛星携帯電話を持参していれば圏外エリアは大幅に減るが 高いランニングコストに加え 深いゴルジュの谷間は イリジウム衛星携帯でも 厳しいかも?
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■雪崩ビーコンは457kHz
雪崩遭難捜索に使う雪崩ビーコンは457kHzの電波。
従来から雪山の雪崩対策で 使われていて、万国共通の周波数として ひろく普及している。
上空とか かなり 離れたところだと 他の雪崩ビーコンを拾ってしまう可能性があるが、最終的に数十メートル以内に 接近してきて 最終ピンポイントで探索する際には 457kHzビーコンは とても有効。
欠点は、やや高価で、すこし重く、電池持続はせいぜい一週間しかもたないことだ。
冬 荒天が 一週間以上も 続き ようやく 一週間ぶりの好天で いざ 探索に向かっても 遭難者の装着しているビーコンは すでに電池切れ。
持参していても、行動中でも 肝心なとき電源が入ってなかったり、休憩中、就寝中とかに 突然雪崩に襲われたりする場合もある。
また 雪崩ビーコンは IDでの識別がないので 同時には 3人ぐらいまでしか対応できない。
3人以上が同時に雪崩に襲われる場合には すべての発信元に 迅速な探索対応ができない。
大きな雪崩で 複数探索するには すばやい探索で 順次に探索し発信を止めていく 面倒な作業が必要。
2017年3月には 一度に8人死亡の雪崩遭難。
登山者のビーコン装着率を調査してみると、
頻繁に雪崩が発生し 雪崩遭難事故もよくおこる 駒ヶ岳千畳敷カールでさえ、登山者の約半数が ビーコン持参せずという 深刻な 非装着の現状。
さきの2017年GW大型連休で多発した雪崩遭難事故。
なかでも ビーコン装着なしの 行方不明者の捜索には 多大の労力時間がかかった。
いま開発中の「150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システム」のなかには 457kHzの発信機能や 150MHzの送受信機能を使い 指定したID番号のみ発信できる ビーコン発信機能を付加することが可能で、ID番号指定の457kHzビーコン機能が発信できるとのことで、今後の機器の進化に期待が高まる。
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■冬期剱岳登山者用として貸し出している「ヤマタン」は 53MHz微弱電波。
微弱電波では 把握できないことが多い。
微弱電波では 当てのない捜索を広範囲から探索するのは とても厳しい。
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■ヒトココ ヤマモリ
もともと徘徊老人探索用だが 親機・子機とも 小型、電池持続は良好。
950MHz帯の特小・微弱電波なので、山岳地帯での電波伝搬性能は150MHzに比べ 大幅に劣る。
子機・親機共に GPS機能が付属していないので 正確な位置を伝達できず あくまで限定補助的な 電波方角探索だけの機能しか期待できず、電波反射などで惑わされることも 多々ある。
胸ポケットなどにいれて地面に倒れて人体が子機の上に覆いかぶさった場合、人体は水分が大きいので減衰度合が大きく 感度は大幅に低下する。
樹林帯 岩場 での 電波反射もかなりあり 探索を難しくする。
雪洞のなかに 子機を置いておくと 埋没した雪洞に戻ってきたときに 雪洞の位置を 探索するときには便利。
もっとも、雪山で 457kHz雪崩ビーコンの代用になるものではなく、雪崩遭難対策用には 必ず 「雪崩ビーコン使用」を メーカーは推奨している。
上空から探索する民間ヘリを活用した「ヘリココ」があるが 通報体制に課題。
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■920MHzを利用する「TREK TRACK」
「TREK TRACK」は920MHzで 150MHzに比べると 伝搬性能が劣り 出力に制限あり、補完する中継局の運用にも課題あるが、2016年秋実証実験開始、2017年度内実運用予定とか聞いている。
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■PLB (パーソナルロケータービーコン)
PLB(個人用捜索救助用ビーコン)
(Personal Locater Beacon)
国際的な衛星支援捜索救助システム
コスパスサーサットシステムで個人が使う遭難信号発信機。
日本国内の山岳遭難でも 使えたらいいが、現在 日本では海上遭難用。
イニシャルコストやランニングコストが 必要。
コスパスサーサットシステムは国際的には
EPIRB(Emergency Position Indicating Radio Beacon)
ELT(Emergency Locator Transmitter)
PLB(Personnel Locator Beacon)
など 普及している。
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■goTenna Beartooth 海外
海外では テキストメッセージ交換機能あり SOS発信機能あり
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■CHASER
429MHzの特小。残念ながら、もう いまでは販売されていない 過去の機器となってしまった。
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■遭難者の正確な位置情報把握 一番 期待の150MHz帯。
パーティー全員 同時に雪崩に遭遇するとか 滑落する とか
最悪の突然の遭難の場合でも 遭難者の正確な位置情報が把握できれば いいのだが。。。
現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されているなかでも 、150MHzは 使う周波数帯が 山岳地帯では理想的なので、きわめて有効なシステムとして 使われるのではと 一番 期待が高まっている。
雪であろうと 多少の水深でも 御嶽噴火のような火山灰など でも電波飛距離 回析 など 150MHz帯は有利で、伝搬特性から 登山者位置通報システムの本命となりうる 一番の優位性を 秘めているのも150MHz帯だ。
コンクリート壁50cm 透過
水没10mでも検知が可能
御嶽山噴火のような火山灰に覆われた場合などでも10cm程度は十分透過
積雪下10mでも検知可能
この150MHz帯の周波数帯が関係する皆様の ご尽力で 2016年総務省省令改正で登山者用に使用できるようになった。

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■150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム
既に動物追跡用とか猟犬探索用では実用化できているのが、2016年8月総務省令改正で 登山者用にも使えるようになった。(関係者のご尽力に感謝)
今回の 山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー で
150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システムは
山岳地帯では電波伝播性能が特に秀でている150MHz帯の周波数帯を使う。
この周波数帯は 山岳地帯でもっとも有効に活躍できる システムとして正確な位置情報を伝達し捜索救難用に機能するものと確信。
システムは 2014年度モデル 2016年度モデルをへて 実証実験での成果をふまえ 確実に進化してきて、
端末はインストールされるソフトにより、SOS発信機にもなり、また、探知機にもなる。さらに、中継機能を有する。
さらに将来の発展への期待が 高まっている。
今後 さらに 457kHzの雪崩ビーコン機能も付加でき、150MHzの送受信機能を使い指定ID番号のみビーコン発信とか、
LoRa方式で通信エリア拡大して 出力100mwから500mwへ 増強、
より一層 小型軽量化がはかられる などなど、機能強化の発展余地が大きい。
いま 登山者位置検知システムは 端末の小型軽量化や リーズナブルな価格の商品化モデルや、基地局の 実運用に向けた 最終準備段階という 実用化の一歩手前まできたと感じた。
一刻もはやい 実用化を 期待する次第だ。

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■150MHzの周波数帯
富山県立大学では永年にわたり より高性能な登山者位置検知システムを研究開発され 条件 厳しい山岳地帯においても 安定して電波の伝搬性能に優れている周波数帯として 150MHzの周波数帯を選定。

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■登山者位置検知システムの利用モデル評価
平成28年 山岳地帯で実証試験で有効性を確認。
■【登山者位置検知システムの利用モデル評価報告書】
総務省北陸総合通信局報告書(座長 富山県立大学 岡田名誉教授)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477847.pdf
(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477848.pdf
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■【150MHz帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討会報告書】
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350877.pdf
(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf
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平成27年(2015年)2月27日に高松で開催された「山の防災システムセミナー」
このセミナーで 登山者位置検知システムについて ご登壇された 富山県立大学 岡田教授。(現在は名誉教授)
http://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/dd5b3ff8e3ce3b9effb32e17cdda0aaf
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山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー

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150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム

150MHz帯の電波を使用した登山者位置検知システム
手がかりのない行方不明の山岳遭難者探索には 多大な労力を消耗する。
電波を使った登山者位置検知システムが 活用できれば 迅速に探索救助活動が可能で、要救助者の探索救出にかかる労力は大幅に減少する。
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■150MHzの周波数帯
現在 様々な電波を使った いろいろな位置検知システムが提案・開発されている。
電波を使った装置として 従来から雪崩捜索に使う雪崩ビーコンは457kHzの微弱電波。
富山県警が 冬期剱岳登山者用として貸し出している「ヤマタン」は 53MHz微弱電波で 位置特定が難しい。
やはり微弱電波では探索性能に難がある。
このため 富山県立大学では より高性能な登山者位置検知システムを永年にわたり研究開発されてきた。
いろいろ実験を重ね、検討した結果、 条件厳しい山岳地帯においても 安定して電波の伝搬性能に優れている周波数帯として 150MHzの周波数帯を選定。
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■平成27年 登山者等の位置検知システム調査検討報告書 ( 総務省北陸総合通信局 )
平成27年には 150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討の報告書
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf
150MHzの周波数帯を使えると 飛躍的に高い性能が期待できる。
だが、150MHz帯の電波は、すでに狩猟用の猟犬追跡システムとして活用されている。登山者位置検知システムにも使えないだろうか。
■省令改正
期待は高まり、関係する皆様の ご尽力で 総務省の省令改正が平成28年に行われ 狩猟用の猟犬追跡システムとして活用されている150MHz帯の電波を 登山者にも拡大して使用できるようになった。
こうして高性能な登山者位置検知システムは 実際に運用できる条件が整ってきた。
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■登山者位置検知システムの利用モデル評価
平成28年には 登山者位置検知システムとして更に改良を加え、富山県立山を中心とした携帯電話が通じない山岳地帯で実証試験を行い有効性を確認。
150MHz帯という 有効な周波数帯が確保されて 極めて信頼性の高いシステムができつつある。
まもなく実用化の段階であり リーズナブルで手に入りやすい価格帯の端末がひろく一般に普及し 受けとめる受信側の親機などが、的確に配置されるなど 充実すれば システムとしてスムーズな運用ができるか どうかに かかってくる。
登山者位置検知システムとしては一番 いい条件の周波数帯だけに 将来的に とても期待できるシステムだ。
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■総務省北陸総合通信局
【登山者位置検知システムの利用モデル評価報告書】
富山県立大学岡田名誉教授が座長を努め、かねてから実証実験中だった 登山者位置検知システムの実証実験報告書。
登山者位置検知システムの利用モデル評価 報告書
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477847.pdf
登山者位置検知システムの利用モデル評価 報告書(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000477848.pdf
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【150MHz帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討会報告書】
報告書及び報告書概要版 ( 総務省北陸総合通信局 )
■150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討報告書
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350877.pdf
■150MHz 帯の電波を使用する登山者等の位置検知システムに関する調査検討報告書(概要版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000350882.pdf
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平成27年(2015年)2月27日に高松で開催された「山の防災システムセミナー」
このセミナーで 登山者位置検知システムについて ご登壇された 富山県立大学 岡田教授。(現在は名誉教授)
http://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/dd5b3ff8e3ce3b9effb32e17cdda0aaf
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山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー
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【講演会】
「山岳遭難者の救助に向けた技術開発と今後の展望についてのセミナー開催」
http://www.hokurikutelecom.jp/20170531_sangakukyujo_ictseminar.html
近年の登山ブームで登山愛好者が増えています。しかしながら、山岳地帯では携帯電話が必ずしも利用できません。事故発生時に登山者と容易に連絡ができず、携帯電話の電波を使った位置情報も利用できないことが課題となっています。
総務省では平成28年8月に省令を改正し、150MHz帯の電波を使用した動物検知システムの用途を人に拡大、これを受けて北陸総合通信局は、登山者位置検知システムの有効性を評価するため、富山県立山を中心とした携帯電話が通じない山岳地帯で実証試験を行いました。
本セミナーでは、近年の山岳遭難事故の現状を紹介し、登山者位置検知システムの実証実験の結果、開発したシステムの概要、小型軽量化などの課題と改善点、今後の展望を報告します。
日 時 平成29年5月31日(水) 13:30~16:00
場 所 富山県民会館 4F 401号室 富山市新総曲輪4-18
主催:総務省北陸総合通信局、公立大学法人富山県立大学、北陸情報通信協議会
協賛:情報通信月間推進協議会
(PDF形式約910KB)
http://www.hokurikutelecom.jp/event/20170531/20170531_sangakukyujo_ictseminar_goannai.pdf
参加申込みは、以下のURLの申し込みフォームを使って 5月30日(火)まで。
http://www.hokurikutelecom.jp/20170531_sangakukyujo_ictseminar.html
総務省北陸総合通信局 無線通信部 企画調整課
TEL (076)233-4470 FAX(076)233-4489
freq-hokuriku <アットマーク> soumu.go.jp
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「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」
「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」
雪崩遭難者の救助にさいして 位置特定には 457kHzの雪崩ビーコンなどがあるが、遭難者 捜索者が 雪崩ビーコン不携帯の場合、捜索救助には多大な労力時間がかかる。
現在 広く普及している携帯・スマホ等を活用して雪崩等によって遭難者が雪の中に埋もれた状況においても早期に位置特定を可能とする捜索システムはできないものだろうか。
総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)
平成28年6月「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」(座長:北海道大学大学院 情報科学研究科 教授 大鐘 武雄(おおがね たけお))
では
遭難者が携行している携帯・スマホ等の電波を利用して 携帯・スマホ等が雪の中に埋もれた状況において、位置の特定につなげる方法等を検討。

遭難者が雪に埋もれている状態を想定し、雪の中にある携帯・スマホがGPS衛星からの信号をどの程度受信できるか、基地局との通信に使用する電波がどの程度減衰するか等の技術的試験を実施。携帯電話用の係留気球無線中継局を使用した公開実証試験を行った。


平成28年12月19日(月曜日) 10時40分から14時30分
説明会:羊蹄山ろく消防組合消防庁舎(北海道虻田郡倶知安町北3条東4丁目1番地3)
実演会:グラン・ヒラフ スキー場 (北海道虻田郡倶知安町字山田204)
マネキン人形に着せたスキーウェアの内側ポケットにスマートフォンを入れ、深さ約4mの雪に埋め、上空約70mに上げた係留気球無線中継局を使用して位置を特定できるかどうか検証。
その結果、専用のアプリケーションソフトを搭載したタブレット端末にマネキン人形の位置を地図上に表示することができ、スマートフォンとの通信も可能だった。
携帯電話やスマートフォンが雪の中に埋もれた状況において、積雪等がGPS衛星電波の受信及び携帯電話基地局との通信に及ぼす影響等について、技術的な検証を行い、雪に埋もれた携帯電話やスマートフォンと通信が可能な深さは、雪の含水率(雪質)が高くなるほど、入射角が大きくなるほど、周波数が低くなるほど、短くなる等の結果が得られた。




ドローン
さらに、迅速に遭難者の位置を特定するため、無線中継装置を搭載したドローンの活用も。
【総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)】
「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」
http://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/R/20170330r.html
携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討結果 概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000476809.pdf
雪崩遭難者の救助にさいして 位置特定には 457kHzの雪崩ビーコンなどがあるが、遭難者 捜索者が 雪崩ビーコン不携帯の場合、捜索救助には多大な労力時間がかかる。
現在 広く普及している携帯・スマホ等を活用して雪崩等によって遭難者が雪の中に埋もれた状況においても早期に位置特定を可能とする捜索システムはできないものだろうか。
総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)
平成28年6月「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」(座長:北海道大学大学院 情報科学研究科 教授 大鐘 武雄(おおがね たけお))
では
遭難者が携行している携帯・スマホ等の電波を利用して 携帯・スマホ等が雪の中に埋もれた状況において、位置の特定につなげる方法等を検討。

遭難者が雪に埋もれている状態を想定し、雪の中にある携帯・スマホがGPS衛星からの信号をどの程度受信できるか、基地局との通信に使用する電波がどの程度減衰するか等の技術的試験を実施。携帯電話用の係留気球無線中継局を使用した公開実証試験を行った。


平成28年12月19日(月曜日) 10時40分から14時30分
説明会:羊蹄山ろく消防組合消防庁舎(北海道虻田郡倶知安町北3条東4丁目1番地3)
実演会:グラン・ヒラフ スキー場 (北海道虻田郡倶知安町字山田204)
マネキン人形に着せたスキーウェアの内側ポケットにスマートフォンを入れ、深さ約4mの雪に埋め、上空約70mに上げた係留気球無線中継局を使用して位置を特定できるかどうか検証。
その結果、専用のアプリケーションソフトを搭載したタブレット端末にマネキン人形の位置を地図上に表示することができ、スマートフォンとの通信も可能だった。
携帯電話やスマートフォンが雪の中に埋もれた状況において、積雪等がGPS衛星電波の受信及び携帯電話基地局との通信に及ぼす影響等について、技術的な検証を行い、雪に埋もれた携帯電話やスマートフォンと通信が可能な深さは、雪の含水率(雪質)が高くなるほど、入射角が大きくなるほど、周波数が低くなるほど、短くなる等の結果が得られた。




ドローン
さらに、迅速に遭難者の位置を特定するため、無線中継装置を搭載したドローンの活用も。
【総務省北海道総合通信局 (無線通信部企画調整課)】
「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」
http://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/R/20170330r.html
携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討結果 概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000476809.pdf