趣深山です。 四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です 「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」(C)趣深山since2002 e-mail: shumiyama@gmail.com

11年前(2003年)の疑問が氷解。『ダーウィンが来た!「ニホンカモシカ 雪崩とともに生きる!」』

20030906-481-IMG_8292.jpg


2003年(平成15年)9月6日の写真 (この写真では よくわからないが)


11年後に 氷解

平成26年7月 偶然 見た TV番組。

白山連峰、ブナオ山での カモシカ。
『ダーウィンが来た!「ニホンカモシカ 雪崩とともに生きる!」』

あ これだったのか。

これで やっと 11年前(2003年)の疑問が 氷解した。

思い起こせば 11年前。

2003年(平成15年)9月6日
三嶺山頂を振り返った時
山頂付近の急斜面を上下左右に自由自在に ものすごいスピードで 追いかけっこのカーチェイスのように くるくる走り回っていた 2頭 カモシカがいた。

別のカモシカ2頭も 三嶺西峰 祖谷側 で 走り回っていた。

この 二組の カモシカ 一体何をやっているのだろうと
そのときから ずっと疑問だった。

もともと 四国の この山域では カモシカの目撃など日常的で、猛スピードで 崖の急斜面を上下左右に移動するのも しょっちゅう目撃していることだ。

だが 2頭のカモシカが 同じ所を 上下左右 えんえんと ひつこく ひつこく くるくるまわり 続けるのは 11年前に見た 一回だけだった。 

400回以上の登頂回数を数える 三嶺。

それ以外の山域ふくめ 累計1600日以上の山行日数のなかでも こうした 2頭のカモシカの追いかけっこは このとき以外 みたこともなかった。




2014年放映された TV番組 でわかったのは

この 追いかけっこは

ゾーン ディフェンスで縄張り制を厳しく 張り巡らすカモシカ。

母カモシカが自分の縄張りから
 子供を自立させるために
 子供を 追い出すための 自然の厳しい儀式。

縄張りから 追い出すため
母が 子供に
 厳しい 試練に耐えて
一人前にしようとしている過程なのだった。




一方 人間のほうは こうした厳しい試練や過程を受けているのだろうか?と しばし反省。

白山は春が別れの季節だったが
 四国の この山域では 9月だったのは
気候条件や 食物となる 植生の違いだろうか?

ともかく やはり 自然の営みは奥深い。

そのほかにも なんとも わからないことばかり、多々。

ほんとうに たくさんある。。




「その時です!突然お母さんが子どもに猛突進。
びっくりして逃げる子ども。
お母さんは執ように子どもを追い回します。
実は春はカモシカの子別れの季節。
お母さんは大きくなった子どもを自分のなわばりから追い出そうとしているんです。
母と子の追いかけ合いはこの日延々と続きました。
さんざん追い立てられ疲れ果てた子ども。
お母さんのなわばりから少し離れた場所でへたり込んでしまいました。
息が上がってもう動けないようです。
しばらくすると子どもが斜面を下っていきました。
もうお母さんのなわばりにいることは許されないと悟ったのでしょうか。
ブナオ山を後にして対岸へ渡って行きます。
旅立って行く子どもの姿をじっと見つめるお母さん。
子どもはこれから自分の力でなわばりを築き厳しい冬も自分の力だけで乗り越えていくのです」

『ダーウィンが来た!「ニホンカモシカ 雪崩とともに生きる!」』
平成26年7月放映




2003年9月6日の記録

平成15年9月6日 晴れ

西山  5:47 --- 牛の背三角点 8:15 -- 天狗塚山頂 (9:03-9:36) -- 天狗峠 9:56 -- お亀岩 10:46 -- 西熊山 (10:46-10:55) -- 三嶺 (12:13-12:32) -- 西熊山14:05 --お亀岩 14:35--水場--- 天狗峠15:22--天狗塚(1540-16:10)--牛の背--西山18:20

累計歩行距離 22km 累計標高差 1977m

8:15 牛の背三角点「西の風 5m 15度 風があるので やや つめたく感じる。 赤石山系 石鎚方面など 遠望がきく」 
朝露で笹が濡れていて足下が濡れる。 
笹や、 コメツツジの色は 少し変化してきて、秋を感じさせる。
池は干上がっていた。

9:30 天狗塚山頂(一度目)「16度 西の風 5m 晴れ 」

12:55三嶺山頂「気温23度 風1m 暑くなってきた」 

9人くらいの 登山者が山頂で滞留していたが、狭い山頂の中でも とりわけ 山頂の三角点一帯は 局所的に混雑する。

少し離れて 剣山 次郎笈方面などの 眺望を楽しむ。

早々に 下って 縦走路から 三嶺山頂 方面を振り返ると フスベ谷 源頭部 三嶺の本峯 南面の急斜面で 2頭のカモシカ が自由自在に 急な斜面を左右 上下 斜め と走り回るのを目撃した。
 じつに広範囲を あっちこっちと 走り回る スピードに圧倒され 、しばし 唖然と眺めた。

カモシカのスピードに比べ 縦走路を移動中の 登山者など 本当に 亀足 に見えた。

また 別の 2頭を 三嶺の西峯 祖谷側の南面 急傾斜面 で目撃した。こちらの 走るスピードは 先の よりは 少し遅いが それでも かなりの速さだ。

気温が 高くなって 水の消費が 多くなり お亀岩で 水場に 立ち寄る。

16:00 天狗塚山頂(2度目) 「西の風 3m 19度 相変わらず 眺望はいい。」

平成15年9月6日 晴れ 牛ノ背(1757) 天狗塚(1812) 西熊山(1815) 三嶺(1893) 往復コース

ピカサ写真


2003年9月6日の山行記録



2014-07-16 : 自然 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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富士山 光と影

富士山 光と影

「富士山が壊-れる―富士山の世界文化遺産登録後の光と影―」渡辺豊博

http://youtu.be/2-qaM9R16W0



渡辺豊博・都留文科大学教授(NPOグラウンドワーク三島専務理事)が、
「富士山が壊れる―富士山の世界文化遺産登録後の光と影―」と題して、話した。
司会 日本記者クラブ企画委員 瀬口晴義(東京新聞)




光と影。

許容量を越えて 急増する登山者。

いったい「世界遺産」とは何か? 大いに考えさせられる。

昭和30年代に 富士スバルラインなど 自然におおきな傷跡をつけて開発してしまった反省。

いま 富士スバルライン 富士スカイラインなどは 廃道にして、歩いて登る 原点に回帰すべき。


登山者の教育。

チップ制バイオトイレで 胸ぐらをつかまえられたのが3年間で15回。

負の側面をしっかり考え 行動していくことが大切。

などなど。

いくつもの問題を鋭く指摘されていた。

これらは こと「世界遺産」の富士山だけにあてはまる問題ではなく、日本各地の 著名な山は 大なり小なり 同じ共通の問題を抱えていてる。
2013-07-26 : 自然 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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そのほとんどは長い間には跡形もなく消えてしまう


ナショナル ジオグラフィック 日本版 2011年3月号


「 70億人の地球 地球を変える「人類の時代」  」


「山を削り、都市を築き、海や大気に化学物質を排出してきた人類。その活動は、未来の地球にどんな痕跡を残すのだろうか。」


 
シリーズ 70億人の地球
地球を変える「人類の時代」


「 未来に残る痕跡とは


 人類による地球環境の改変で最も目につくのは、都市の建設だろう。都市は、鉄鋼やガラス、コンクリートで埋め尽くされた巨大な人工空間だ。だが、そのほとんどは長い間には跡形もなく消えてしまう。理由は単純で、陸上では風雨による浸食作用が激しく、堆積が進まないからだ。今の時点で最も目立つものが、地質学の時間尺度では「おそらく最もはかなく姿を消すでしょう」と、ザラセウィッチは話す。」


エリザベス・コルバート 『ナショナル ジオグラフィック日本版』 2011年3月号

2011-04-27 : 自然 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ニホンジカの捕獲

■高知県側 シカ捕獲作業のお知らせ 

香美市HP

http://www.city.kami.kochi.jp/life/life_detail.html?lif_rec=93401

(地図) (PDF 約70KB)
http://www.city.kami.kochi.jp/pdf/93401_01.pdf

■徳島県側捕獲実施箇所

徳島県HP記事
http://www.pref.tokushima.jp/docs/2010111100115/

(地図 Jpg)
http://www.pref.tokushima.jp/docs/2010111100115/files/kuikizu.jpg

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剣山山系におけるニホンジカの捕獲について
環境省中国四国地方環境事務所

平成22年10月29日
環境省中国四国地方環境事務所
 野生生物課
〒700-0984 岡山市北区桑田町18-28
      (TEL:086-223-1561)


 剣山や三嶺をはじめとする国指定剣山山系鳥獣保護区では、ニホンジカが高標
高域まで分布を拡大したことにより、急速に植生への食害が生じ、希少植物や自
然林などに深刻な影響を及ぼしています。この状況が続けば生物多様性の低下だ
けでなく、食害と踏み荒らしによる土砂崩壊の危険性が高まり、国土保全上から
も対策は一刻の猶予も許されなくなっています。

 このため、中国四国地方環境事務所では、ニホンジカ被害の防止を図るため、
平成21年度からシカの捕獲による個体数管理を開始し、昨年度は40頭のシカ
を捕獲しました。
 今年度は、「国指定鳥獣保護区保護管理推進事業」として、美馬市、三好市、
つるぎ町に加え那賀町でも捕獲を行い、昨年度以上の捕獲を目標に個体数管理を
実施します。

 なお、捕獲に当たっては、注意標識やのぼり旗で注意喚起するなど安全管理に
万全を尽くすこととしていますが、捕獲期間中の日曜日に国指定剣山山系鳥獣保
護区及びその周辺の山林へお立ち寄りの際には、不慮の事故を防止するため次の
事項にご協力をお願いします。


○入山する場合は、捕獲従事者(オレンジ色の帽子とベスト、腕章を着用) 
 から見て分かりやすい服装にして下さい(保護色は避けて下さい)。

○捕獲従事者から指示があった場合は、周囲に十分注意し行動して下さい。



1 捕獲期間:平成22年11月15日 〜 平成23年3月15日
  (銃による捕獲は、11月15日以降の日曜日にのみ実施します)

2 捕獲場所:徳島県美馬市、三好市、つるぎ町、那賀町の国指定剣山山系 鳥獣保護区及びその周辺地域(別紙のとおり)

3 捕獲従事者:徳島県猟友会捕獲班

4 捕獲方法:銃器及び囲いわなによる捕獲

5 捕獲目標頭数:170頭


http://chushikoku.env.go.jp/to_2010/1116a.html

http://chushikoku.env.go.jp/to_2010/data/1116a_1.jpg
2010-12-28 : 自然 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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テキサスゲート


野生動物は通れないテキサスゲート。




平成22年10月2日撮影
2010-10-03 : 自然 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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世界遺産、九寨溝自然保護区


世界遺産

ナショナル ジオグラフィック 日本版2009年3月号

九寨溝自然保護区が紹介されていた。

ウェブサイトでは 単に自然保護区の紹介だけであるが
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0903/feature01/index.shtml

■9
九寨溝とは「九つの村がある谷」という意味

■30
長さ30キロのY字型をした渓谷

■80
入り口には80軒ほどのホテルが軒を連ねている。

■280、18000
280台のバスは、1日に1万8000人あまりの観光客を乗せて、風光明媚なルートを往復する。

■40
気象条件さえ整えば、四川省の省都である成都から空路で40分ほどしかかからない。


-- この続きは、ナショナル ジオグラフィック 日本版2009年3月号でお楽しみ下さい。--

ということで  
日本版2009年3月号を覗くと、

エドワード・ホークランド氏が世界遺産九寨溝自然保護区について辛辣な文章を書いていた。

以下 エドワード・ホークランド氏 引用

■かつて九寨溝には、ジャイアントパンダが数多く生息していたが、今はほとんどいない。

■”自然保護”という概念はもともと、手つかずの自然やそこに息づく野生生物、さらには自然がもつ美しさを守ろうなどと考えたこともない人々にとっては、全く新奇で、理解しがたい考えなのだ。

■しかし、数百万人もの観光客が手つかずの自然を損なうことなく、その素晴らしさを体験するすることなど、本当に可能なのだろうか。

」 エドワード・ホークランド氏 引用
ナショナル ジオグラフィック 日本版2009年3月号

自然保護のために 1992年世界遺産に登録された九寨溝。
今日 景勝地として 多くの観光客を集めている。
エドワード・ホークランド氏は 自然保護の考え方について 辛口の文章で締めくくっていた。

「動物園で飼育されるようになったパンダは、観光用に再現されたチベット仏教の僧院のようなものだ。外観は忠実に作られてはいるが 肝心な修行僧は誰もいなく、見せかけにすぎないからだ。」
エドワード・ホークランド氏


ナショナルジオグラフィック 世界遺産
2009-03-22 : 自然 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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